« アーウィン・ブルーメンフェルド~美の秘密~ | トップページ | 江戸ゆかたフェア »

2013年4月26日 (金)

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 ~北海道・東北編~

恵比寿写真美術館へ。土方さん!と喜ぶおさると一緒に、みてきました。
日本各地の美術館、博物館、資料館等の公共機関が所蔵する幕末~明治期の写真・資料を調査し、体系化する初めての試み「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史」。その第四弾が、この北海道・東北編となるそうです。
≪箱館市中取締 裁判局頭取 土方歳三≫この写真は函館市中央図書館蔵だそうです。小さいものでした。この写真がとられた明治2年から、北海道開拓が始まったそうです。この時代に、写真を撮るということの意味についていろいろ考えました。階級の高い個人や家族の肖像画、開拓・建設された街の様子。まだまだ、城下と田畑という暮らしかと思った東北も、モダンな博物館の写真があり驚いた。蝦夷地だった北海道も、街になりつつある様子がパノラマの写真に納められていた。それぞれの地に、写真を職業とする人がおり、写真師として名前を残している。上野彦馬や下岡蓮杖の名前は、この館にみにくるようになってよく目にする。そういう人が各地にちゃんといたのだ。そして、それを記録として所蔵する公的機関がきちんと確立されていたのかと。
身分の高い人の妻や令嬢と、苗字なしに写る婦人の美貌の差などにも、イジ悪い目をむけながら興味深く観賞した。
一番印象に残ったのは、天災記録を写した写真のコーナーです。東日本大震災から二年を経た今、明治期天災記録写真について展示があった。部屋を区切り、天災の犠牲になった被災者のご遺体を写したものも含まれること。すべての方にご覧下さいとは申しませんというただし書きを添え、紹介されていた。明治21年の磐梯山噴火・明治27年の庄内地震・明治29年の三陸津波の天災記録でした。津波の後、なにもかも海にもっていかれてしまった姿は、平成も明治もかわらずむごいものでした。このようなことがおこってしまったことを、この時代の人達は、写真で目にすることはなかった。でも、記録として残るものになった。写真の役割を考えるための展示と紹介されていたこのコーナーは印象的でした。
会場の最後にあった作品は、福島県双葉郡富岡町の写真《開拓当時の富岡町》。富岡町は、東京電力福島第一原子力発電所事故の警戒・避難区域の中にあり、第二原子力発電所の一部を擁する町。オリジナルを所持している富岡町歴史民俗資料館は、現在立ち入ることができない。そんな富岡町の開墾当時の風景を撮影したデジタル写真だそうです。何ができるわけでもないのだけれど、いろいろな折にふれ その都度考える。考えることの必要さをしみじみ感じさせられました。

|

« アーウィン・ブルーメンフェルド~美の秘密~ | トップページ | 江戸ゆかたフェア »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/51466054

この記事へのトラックバック一覧です: 夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 ~北海道・東北編~ :

« アーウィン・ブルーメンフェルド~美の秘密~ | トップページ | 江戸ゆかたフェア »