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2013年5月28日 (火)

江本創-幻獣コンプレックス

3月に、東京国際フォーラムで開催された アートフェア東京2013 で、河童のミイラのような作品が気になりました。個展開催の葉書をもらってきたので、みにいってみました。
銀座の青木画廊へいってきました。2階なので、様子はわからずドキドキしながら階段をのぼりました。緊張しました。
「江本 創」-幻獣コンプレックスPhantom Beast Complexをみてきました。江本創の幻獣 新作約20点の展覧となっているそうです。幻なのだけど、こういうものが世界のどこかにいそうです。やっぱり河童が秀逸によかった。ゴブリンからも眼がはせませんでした。大きなカエル(将軍?)や小さな恐竜など面白かった。博士の秘密の研究室の剥製をみてしまった気分になります。これをみてしまったことが博士にバレたら、帰してもらえなさそうな世界。不思議で面白い。

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2013年5月25日 (土)

歌舞伎座五月大歌舞伎三部 いただきました♪

お稽古の相方と歌舞伎座へ。相方が初めて、着物での歌舞伎座デビューをするというので奮発してしまいました。2人で1階最前列で観賞。3階からでもあんなに楽しかったに・・・ああ。1階ってすばらしい。しかも最前列って、ものすごくすばらしい。お金が、うなるほどあればいいのになぁ。
石切梶原。好きな歌六さんがちょうど前にいらっしゃる。あー舞台が近いなぁ。臨場感がすごくて、一緒に涙ぐんでしまいました。又五郎さんが、眼をキラキラさせていていい弟っぷりでした。錦之助さんの奴萬平は、キリっとさわやか。そして、眼の前の床几には、御子息たちが勢ぞろい。豪華だなぁ。芝雀さんの梢ちゃんはかわいらしかった。二つ胴の試し斬りに借り出された剣菱呑助の彌十郎さんも眼の前で、豪勢なまゆげが情けなく可笑しかった。
そして、おたのしみの京鹿子娘二人道成寺。道成寺大好き。白拍子花子が2人いるこの設定が、少しわかったような気がしました。華やかでかつ怪しげで魅惑的で、2人が1人に重なる瞬間にドキっとするものがありました。
菊之助さんの花子をじっとみていたのですが、気がつくと玉三郎さんに視線が吸い寄せらてしまっていました。どうなっているのでしょう。わずかな首の角度の差なのですが、何か大きく違う。世界ができあがっていました。以前と異なり、菊之助さんは必死についていくという時期をすぎていて頼もしかった。あー、花子は人ならざるものなのだなぁと思う。きれいであでやかなのだけれど、振りの中にちょっと鐘をみる時の鋭さにゾクっとする。鐘の位置をどこに設定して、2人でみるのかという点が難しい。鐘本体は踊り手の左手に釣りさげられている。けれど花子達の視線では、客席の方に鐘がある。ほぼ同じようなところをみているのですが、そのちょっとした違いが気になる。それは、そこが気になるほど2人で踊っていたためだと思う。
やっぱり、道成寺って面白い。そして、豪華な組み合わせの道成寺でした。歌舞伎座がもどってきたという気持ちになりました。素晴らしかった。
いい気分にしていただいた上に、てぬぐいもいただいちゃった♪しかも、花子がぽーんと投げたてぬぐい。菊之助花子から(のはず)。ありがとうございました。うれしい。キャッチしたら友が拍手してくれました(あれ、拍手しちゃったと言ってました)。うれしいなぁ。

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2013年5月18日 (土)

日本の夏じたく

三渓園にいってきました。普段公開していない鶴翔閣をつかって、「日本の夏じたく」という催しがあったのでみてきました。お目当ては、小倉充子さんが出品されているので。はりきって仕立てた着物をきて両親とでかけました。ここにくると、原三渓のお金の使い方にほれぼれします。立派な建物を、自分の庭にもってきちゃう(移築)。画家を擁護し、ふんだんに画をかけるようにする。おかねもちの鑑ですな。
そんなすてきな建物の中に、いろいろな作家が自分の作品を持ち寄る集い。かごにひきよせられました。籐の椅子も座りごこちがよかった。着物もストールも気になりました。夏らしい茶道具は、花器。きゃあきゃあいいたくなるいかした帯どめ。楽しかった。いろいろな誘惑を乗り越え、小倉さんの陣地へ。大にぎわいでした。これ、小倉さんの作品ですと着物を自慢してきちゃった。
日本の夏じたくって、いい名前。いい集いでした。

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2013年5月12日 (日)

歌舞伎座五月大歌舞伎 二部

母の日に、母と歌舞伎座へ。また歌舞伎座へいってきました。母の日だからね。といっても3階からしかみせてあげられませんでしたが。でも1列目だったもん。
藤十郎さんの伽羅先代萩のあと、吉田屋です。玉孝世代の母には何よりだったようです。孝夫さんと玉三郎さん、あの2人がいかにかがやいていたか、すてきだったを私に熱く語っていました。
観劇前に、銀ブラ。資生堂のTHE GINZAに行き、資生堂ってやっぱりすごいとあらためて感じました。とてもいい香りの香水がありました。手のひらにつけてきたので、歌舞伎座でオペラグラスを持つと甘いいい香りがしました。

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2013年5月 9日 (木)

あかいくらやみ ~天狗党幻譚~

遊びくたびれた身体にムチ打って?!シアターコクーンへ。仕事も忙しいのに、必死になって遊ぶのは何故でしょうか。自分で自分に問いたい。
シアターコクーン・オンレパートリー2013+阿佐ヶ谷スパイダースのあかいくらやみ。天狗党のことは、みなさま周知の事実で、詳しくない私が物知らずなのでしょうか。純粋に国を思い、我が志を伝えるために奮闘する。が、それが害となり自分達だけでなく害は家族にまでおよぶ。そういう彼らがなかったことにされる。興味がでてくる。幻譚の設定は面白い。だけど、難しい。難しいよー。みんなこのことに詳しいの?これは常識なの?難しいよー。
幕末へとひた走る疾風怒濤の時代。その時代感はすごく出ていました。一千キロにも及ぶ大遠征。その行軍の途中で、逸話となるほど様々なことがおこったのだということもよくわかった。難しくて、堪能というところにいたりませんでした。
しかし、純粋な精神を持ち、志を胸に決起したが報われなかった残酷な現実が故に今だ魂ぱくがこの世を離れず、振り返り繰り返し終わりなくさまよう様。その表現方法のうまさは堪能した。長塚演出のすごさを感じました。シンプルな舞台で、迫力があった。白石加代子さんとか小日向さんとか芸達者で、存在感がすごい。小栗旬はすごく小栗旬でした。 がんばってみたけど、難しかった。くたびれました。
尊皇とは、攘夷とはって明治座の将軍江戸を去るでも、勘九郎ちゃんが吠えてました。大河ドラマでもそうです。今は徳川慶喜の時代なのでしょうか。

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2013年5月 8日 (水)

近江 新之助上布とその仲間たち展

明治座のあと、おさると新御徒町にあるギャラリーしあんにいってきました。「近江 新之助上布とその仲間たち」展をみてきました。「御徒町の町中にある古民家のギャラリーです。」と案内がありました。駅前のみちから一本はいっただけなのに、急に雰囲気がかわります。本物の古民家は、古民家風と威力が違う。この建物に入っただけで、いい心持になります。
毎年恒例の企画だそうです。大西新之助商店最大のお祭り「新之助上布展」。新之助上布というものを初めてみましたが、とてもきれいな色あいにうっとりしました。夏でも涼しくなりそうです。
今回は、職人大西實さんに惚れた若い仲間達が、新之助上布とのコラボレーション商品を持ち寄り集うという企画だそうです。型染作家 小倉充子さんの小倉染色図案工房も参加されているということなので、のぞいてきました。いいものをみました。眼福。沢山いいものをみたいものです。みるだけですんだのでしょうか。ふふふ。

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明治座花形歌舞伎 昼の部

あんなに楽しく遊びまわっていたGW。終わったばかりなのにまた遊びに。こんどは昼の部をみてきました。ご招待といういい思いをしちゃった。おさるさま、ありがとうございました。
最初に、源平布引滝。実盛物語。これ、襲名っていうとよくかかるような。格好いいしね。襲名の折、海老蔵さんより好きになっちゃったらどうしましょうと心配した勘九郎さんの実盛。余計な心配ですけど。よかった。武将の貫禄たっぷりでした。小万は、七くん。出番が短いのだけれど、魅せる男です。そんな奇跡あるかもとすら思うほど。腕をつないだ後、小万やーいと呼ぶ時  百姓九郎助が井戸に向かって呼びかけるところが、あー日本人と思い気になるところなのですが今回はありませんでした。舞台の幅によるのでしょうか。上村吉弥さんの女房小よしは手堅い。安心します。高麗蔵さんの御台も品がありました。瀬尾十郎は亀蔵さん。お父様である片市さんの当たり役だそうです。いつも市蔵さんなので、亀蔵さんの瀬尾もみることができて、うれしかった。亀蔵さんもうれしいのではないかしらと余計なことまで喜びました。実盛が、船上での様子を語ってきかせるところ、メリハリがあり場面が目に浮かびます。キリっとしてました。最後、馬にのり華やかに退場。かっこうよかった。お父さんそっくりという声がかかりましたが、まだ時期的にそぐわない感じがしました。ときどきはっとする瞬間がありますけど、大向こうできくと悲しい気持ちになりました。歌舞伎座3階の思い出の俳優達のコーナーに、まだ写真をおいて欲しくないのと似ている感情かもしれません。
豪華な幕の内 光琳 をいただいた後、与話情浮名横櫛。見染です。この場を観ると海老蔵さんの羽織がうまく落ちるか心配したことを思い出します。また余計な心配だけど。明治座で、おさると度々海老蔵ちゃんの事を考えました。七くんのお冨さんはかっこうよく、染の与三郎はボンボンで、とてもいい見染でした。物語が始まったという感じがいい。鳶頭金五郎に、勘九郎ちゃん。粋でいい。赤間別荘の場、玄冶店妾宅の場とどうなるのとストーリーがテンポよく展開し、面白かった。休憩後の玄冶店。ここ、よくかかるし楽しみでした。でもちょっと冗長だったかな。どこがかはよくわからないのだけど。そこまでの流れがすこし止まった感じでした。七くんのお冨さんのきっぷのよさもあり、蝙蝠安の亀鶴さんがなかなかうまかった。だけれども、うーん。「玄冶店」は明治座界隈が舞台となっています。そういうところでみるのも面白かった。
終演後、ギャラリーによって眼福。千疋屋でパッションフルーツソフトクリームをなめる。さすが千疋屋。そしてお気に入りの権力バー(仮名)へ。国会議事堂を見下ろしながらおいしいお酒をいただく。気分が良すぎて少々いただきすぎてしまいました。

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2013年5月 5日 (日)

明治座花形歌舞伎 夜の部

明治座花形歌舞伎の夜の部をみてきました。けっこうな人出でした。明治座の運営能力ってすごい。特製おみやげセット1万円福袋をつくって、七之助さんから限定発売デーをつくったり。客席だけでなく食堂もおみやげものやさんも大にぎわいでした。
まずは、「将軍江戸を去る」。舞台のサイズに驚く。やっぱり歌舞伎座って広いのね。そのだたっぴろいほどの空間を、ベテランは苦もなく埋めてしまう。すごい。こちら明治座は、若手が、舞台いっぱいに力のこもった熱を発していて、よく似合っていました。
染五郎さんの冒頭の徳川慶喜をみて、團さまを思い出しました。ホトトギスが泣くのところ。山岡鉄太郎の勘九郎ちゃんの熱さ。さすが!中車さん、これですよ。これ。熱いだけではダメ。難しい役です。
休憩をはさみ、七之助さんの「藤娘」。ずっと襲名の兄をささえ続けてきた七くん。そうそう、こういうスポットライトを一身に浴びて欲しいわ。人の心をぐっと掴んでしまう技という点では妖艶なほどの力がありました。見ためは、人間でないものでした。まさに藤の精。小首をかしげるしぐさとか、もうあなたは何者なのですか・・・と思うほどみごとでした。はじらったり、喜んだり、さみしげだったりとクルクルと変わる表情を、全身から感じました。可憐だったけど、底力がちょっと妖艶で、藤の精って本当にいるかもと思う。見事でした。ぐっとひきよせられて夢中でみていたらあっと言うまに終わってしまいました。なんだかすごい。幕見でまたみたい藤娘でした。幕見ないけど・・・
最後に、「湧昇水鯉滝 鯉つかみ」。愛之助さんの楽しそうなこと。声を出して笑っちゃったほど。歌舞伎の荒唐無稽さを超えて、やりすぎになりそうなギリギリのところで品で抑えていました。間を自在に操り、型がきちんとしていないとお笑いの番組になっちゃいそう。うまいことまとめてました。前半は、釣家息女小桜姫の壱太郎姫が能天気で、あるいみ姫らしかった。壱太郎くんならではのいい感じ。愛される人だなぁ。かわいくみえました。たしか清水寺だったかと思うけど参詣の折に狼藉者から助けてくれたお小姓に一目惚れした姫。その権力でなんとか探し出してもらうことになる。突然眠気の襲われ、そこへドロドロと鯉登りが縦に登場。絶対にはいっているとわかるけど、鯉からお小姓実は鯉の精である愛之助さんが登場すると、やっぱり喜んじゃう。気持ちよさそうに見ずの中で大立廻りをし、思う存分水をかけまくっていました。楽しそうだったなぁ。楽しませ上手でした。

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2013年5月 3日 (金)

歌舞伎座新開場 杮葺落五月大歌舞伎 一部

5月初日に、三部観てまいりました。もう劇場に浮かれず、落ち着いて観賞。4月のように身体に痛みも伴わず堪能できました。豪華演目には浮かれましたがね。やっぱりこの顔ぶれはすごい。濃厚濃密。楽しくてたまらない一日でした。
一部は、「鶴亀」から。皇帝、新年、鶴亀というとにもかくにも優雅でおめでたい雰囲気。皇帝は、梅玉さん。位のある方がよく似合う。鶴亀に、橋之助さんと翫雀さん。思いこみで橋之助さんが鶴だろうと思ったら、翫雀さんの頭の方に、鶴が乗っていました。丸くて、おめでたくて可愛らしい。従者の松江さんも活躍していました。
休憩後は、「菅原伝授手習鑑  寺子屋」。3階の一番後ろの列からみましたが、涎くりがおっ父を飛び越しておぶってあげるところがちゃんと見えました。いいねぇ。涎くりは亀寿さん。戸のところで詮議をする春藤玄蕃の彦三郎さんが、ものすごくいい音で涎くりの頭を打っていました。親子だからという訳ではないけどおかしかった。
源蔵は、三津五郎さん。戸浪は、福助さん。抑えた中の想いがよかった。寺子屋は、ついこの夫婦の方ばかり見てしまう。千代は魁春さん。我が子はお役にたちましたか、まだかと問う。その張りつめた一言に涙がでました。一瞬でその空気がでました。松王は幸四郎さん。ちょっと言葉がこもりすぎなので、台詞がない演技の方が心に響きました。しずかな中に義太夫や三味線がドシーンと響く。重厚な作品でした。
一部の最後は、「三人吉三巴白浪」大川端庚申塚の場。ここだけの上演って、よくあるけれどどうしてかしらと思うことがしばしば。それは、ここだけで雰囲気を味わわせるのは高度だったからだったのですね。こんなに短いのに、一気にひきよせられました。菊五郎さんのお嬢は、ふくよか。ガラリと本性を表した後の粋なこと。変わり身の気持ちのいいこと。月も朧に~の名台詞、よかった。よく、近くに小声で声に出しちゃう人がいることがあるのだけど、この日はいませんでした。うっとり聞いちゃう。いい台詞といい役者がそろうといいのだなぁ。駕籠の中で腕を組み、お嬢にその金を貸せというお坊は仁左衛門さん。座ったまま声をかける形がかっこいい。決まるなぁ。夜鷹おとせの梅枝くん、ベテランの中でももしかしてベテラン?っておもっちゃうほど悠々としていました。うまい。幸四郎さんの和尚も現れ、三人の吉三は義兄弟の契りをかわす。これだけの間に、いろんな風習もみえて面白かった。江戸情緒とか。おとせちゃんの懐からお金をとりあげ、川に蹴落とし、みんな吉三だから兄弟になろうぜってそんな話なのに、どうしてこう晴れ晴れとした気分になるのかしら。

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2013年5月 2日 (木)

歌舞伎座新開場 杮葺落五月大歌舞伎 二部

一部に続けて二部を観賞。この日は本当は歌舞キチの友人と通しでみるはずだったのですが、高熱でダウン。かわいそうに。みたかったでしょうに。急遽、助けてもらった人達と観賞。ここで文楽に造形の深い方と交替。幕間のおしゃべりも含め、たっぷり楽しみました。視点が面白い。頭の回転もよさそうです。古典芸能好きの方との会話っていつまでもしていられます。楽しくって。
二部は、「伽羅先代萩」。御殿と床下。藤十郎さんの政岡は、ちょっと面白いほど政岡でした。政岡な私に、酔っているかのかもと思っちゃうほどたっぷりと政岡していました。Iam政岡。栄御前が訪れ、その陰謀からどうにも逃れられないという時に、千松が走り寄り毒見する。八汐に刃を立てられてしまった時に鶴千代君を上手の戸の奥に隠し、栄御前と場所を入れ替わっていました。あれ?いつもこうだったかした。下手のまま自分の上掛けの中に隠していたような。文楽の方式なのでしょうか。調べてみねば。
梅玉さんの八汐、キリっとしてすごくいい。キツそうで怖そうで、位のあるすごみがありました。似合っていました。いい人だったり、癇癪をおこり短気な殿ものが似合うと思っていましたが、こういう悪もいいですね。栄御前は、秀太郎さん。腹に何か企んでそうな大物感がありました。吉田屋のおきさの時には、あんなにやわらかくて賢くて気がきく控えめなできる女なのに。
つづいて、吉田屋。「夕霧 伊左衛門 廓文章 吉田屋」。もう、みだえするほど楽しかった。あんなにすねるのが可愛らしい御仁が他にいるでしょうか。否いるはずがありません。勘当されかつ今は放蕩の身のはずなのに、藤屋伊左衛門はいつまでもボンボンらしい。華やかな場になれた身のこなしといい、もって生まれた上品さ、ボンボンさ。話の筋よりも伊左衛門に目がいってしまいます。伊左衛門がしていることを体感していくような気分。わてが何言うても、きっと吉田屋の喜左衛門が、女房おきさがとりなしてくれはる。そいういことをわかって話をしたり、すねたりしている。あんなに広い歌舞伎座の舞台の中、優雅に存在する。ちょっとはタカタカと往復したりするけれど。あーお大尽が通うのはこういうところなんだなと納得させる。けっして舞台の広さを感じさせない。もう、どうしようもないのだからと思いつつも、その姿を目じりをさげてみてしまう。
そこへ夕霧の玉三郎さん登場。伊左衛門と一緒にたっぷり待たされたところ、優雅に登場。奥のふすまがあくとそれはもうぱーっと光が差したりいいにおいがしたりしそうな雰囲気。せっかく夕霧が来たのに、すねてばかりの伊左衛門。困っているばかかりでなく、どことなくたしなめているようでもあり甘えているしょうでもある夕霧。俗世間にいない2人です。きっと、一日が100時間あるのだと思う。みてられない2人を、じーっとみる。観客は2人にのぼせてます。
そんな2人の完璧ともいえる間に入り込む太鼓持。千之助くんは、もう太鼓持ができる御年頃なのね。臆さずにとりなす太鼓持、立派でした。
ものすごくたわいのない話。だからこそいい。この2人の吉田屋は、もうこの2人にしかできない世界。あーいいものを観ました。これが眼福ですね。終わってもしばらくぽーっとしていたくなりました。参りました。

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歌舞伎座新開場 杮葺落五月大歌舞伎 三部

一部、二部に続けて三部を観賞。職場の友とおさるも合流。
まず「梶原平三誉石切」。石切梶原といえば、坂東吉弥さんの六郎太夫が大好きでした。梢が芝雀さんの組み合わせが好きでした。歌六さんの六郎太夫は、坂東吉弥さんくらい好きな六郎太夫になりました。娘のためになんとかしたい親心に泣かされました。菊五郎さんの大庭景親は、大物ぽかった。ただ悪い方というだけでなく。又五郎さんの俣野景久は、元気よく深く考えるより手が出てしまう感じで兄弟の差が面白く出ました。全部豪華な配役だと、いろいろな事に気がつきます。吉右衛門さんの梶原は、衣装の違いも面白かった。後ろに並ぶ若者達(歌昇くん、種之助くん、米吉くん、隼人くん)もキリッとしていました。
さぁ、とうとうです。最後は「京鹿子娘二人道成寺」。待ってました。ににんの道成寺です。昔、歌舞伎座でみたときには玉さまに必死についていく菊ちゃんという印象でした。時は流れ、舞台はすばらしいものになっていました。2人で踊ると、やはりさすが玉三郎さんという差は、どうしても出てしまいます。しかし、そういう所もあるということです。2人で動くことにより倍どころか何十倍にもなまめかしくなったり、美しくなったり。一緒に踊る事に挑む菊之助さんも美しく、引っ張る玉三郎さんは気高く美しかった。二人を魅せる演目でした。玉さまが伝えようとする歌舞伎という道をも感じました。くらいついてくる人に、本当のすごさをみせる。格好よかった。玉三郎さんのたおやかさ、動きの滑らかさ。やっぱりすごいなぁ。
お2人共、衣装を新調されたのではないでしょうか。とにもかくにも豪華で、気迫があって、美しかった。
気分が高揚してしまい、3人で一杯(実際には2杯づつ)飲んでかえりました。GWは始まったばかり。そしてこんなにいいものを観て。わたくしは幸せものであります。

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2013年5月 1日 (水)

斎藤誠30周年記念ライブ~斎藤誠の大型連休の過ごし方~

横浜でのライブをみてきました。大人の空間。はしゃぐ大人たちにまざってきました。きれいな声。この声ですよ、いいなぁ。そしてこのメロディ。ギターをもっている方が自然な身体と感じてしまうほど、ギターを弾く姿がなめらかでした。美しい形になってます。楽器をこよなく愛する人の、楽器を奏でる動きは、いいなぁ。柳沢二三男さんと2人だけのライブ。思う存分音を楽しみました。ちょっと というかかなりドキドキしましたけれど行ってよかった。

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