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2013年5月 3日 (金)

歌舞伎座新開場 杮葺落五月大歌舞伎 一部

5月初日に、三部観てまいりました。もう劇場に浮かれず、落ち着いて観賞。4月のように身体に痛みも伴わず堪能できました。豪華演目には浮かれましたがね。やっぱりこの顔ぶれはすごい。濃厚濃密。楽しくてたまらない一日でした。
一部は、「鶴亀」から。皇帝、新年、鶴亀というとにもかくにも優雅でおめでたい雰囲気。皇帝は、梅玉さん。位のある方がよく似合う。鶴亀に、橋之助さんと翫雀さん。思いこみで橋之助さんが鶴だろうと思ったら、翫雀さんの頭の方に、鶴が乗っていました。丸くて、おめでたくて可愛らしい。従者の松江さんも活躍していました。
休憩後は、「菅原伝授手習鑑  寺子屋」。3階の一番後ろの列からみましたが、涎くりがおっ父を飛び越しておぶってあげるところがちゃんと見えました。いいねぇ。涎くりは亀寿さん。戸のところで詮議をする春藤玄蕃の彦三郎さんが、ものすごくいい音で涎くりの頭を打っていました。親子だからという訳ではないけどおかしかった。
源蔵は、三津五郎さん。戸浪は、福助さん。抑えた中の想いがよかった。寺子屋は、ついこの夫婦の方ばかり見てしまう。千代は魁春さん。我が子はお役にたちましたか、まだかと問う。その張りつめた一言に涙がでました。一瞬でその空気がでました。松王は幸四郎さん。ちょっと言葉がこもりすぎなので、台詞がない演技の方が心に響きました。しずかな中に義太夫や三味線がドシーンと響く。重厚な作品でした。
一部の最後は、「三人吉三巴白浪」大川端庚申塚の場。ここだけの上演って、よくあるけれどどうしてかしらと思うことがしばしば。それは、ここだけで雰囲気を味わわせるのは高度だったからだったのですね。こんなに短いのに、一気にひきよせられました。菊五郎さんのお嬢は、ふくよか。ガラリと本性を表した後の粋なこと。変わり身の気持ちのいいこと。月も朧に~の名台詞、よかった。よく、近くに小声で声に出しちゃう人がいることがあるのだけど、この日はいませんでした。うっとり聞いちゃう。いい台詞といい役者がそろうといいのだなぁ。駕籠の中で腕を組み、お嬢にその金を貸せというお坊は仁左衛門さん。座ったまま声をかける形がかっこいい。決まるなぁ。夜鷹おとせの梅枝くん、ベテランの中でももしかしてベテラン?っておもっちゃうほど悠々としていました。うまい。幸四郎さんの和尚も現れ、三人の吉三は義兄弟の契りをかわす。これだけの間に、いろんな風習もみえて面白かった。江戸情緒とか。おとせちゃんの懐からお金をとりあげ、川に蹴落とし、みんな吉三だから兄弟になろうぜってそんな話なのに、どうしてこう晴れ晴れとした気分になるのかしら。

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