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2013年7月20日 (土)

七月花形歌舞伎 東海道四谷怪談

歌舞伎座夜の部をみてきました。3階最前列より鑑賞。勘三郎さんのことを何度も何度も思いだしてしまいました。
通しでたっぷり。歌舞伎座では30年ぶりという蛍狩の場もありました。菊之助さんも染五郎さんもうまいのだけれども、なんだか空間が違う。今まで目立つ場が、さらっと感じる。メリハリというものは、再演を重ねてできあがっていくものなのかもしれません。これは、難しい芝居だったのだなぁと改めて感じました。髪梳きの場面は、丁寧でしっかり演じています。心情もわかります。でも、ずーっと緊迫していて、くたびれました。宅悦の市蔵さんは、さすが。うまく場を運び、いい空気をつくります。染五郎さんの民谷伊右衛門は、人出なし感がよかった。何も考えず人を切り気持ちもわからない。色悪らしかった。松緑さんはすっきりしたので直助権兵衛の動きがきれいでした。足の運びとか。台詞の張りが同じように感じるところがもったいない。菊之助さんの与茂七は、すっきりとして格好よかった。お岩と小仏小平は、2役演じる面白見があると思うのだけれども、佐藤与茂七が出ることによって今回は人物がわかりにくく感じた。私は知っていいるからわかるけれど、ここすっきりしないなぁと思った。芯の役者が何役も演じることについて、いろいろと考える7月でした。 あの長丁場は、きっちりしっかり演じ3役をきちんと演じ分けた菊之助さん熱演は素晴らしかった。なのに、もうひとつしっくりこない。勘三郎さんのお岩は、広い舞台に一人だけでありがたそうに徹底的に薬を飲み、その先のことを知っている我々のあわれを誘う。ああ、あわれと思わせるものが足りなかったのかも知れない。この先、最演を重ねきっと手にすると思う。 勘三郎さんの舞台がみたいなぁとしんみりする。
終演後、おさるとプロントで一杯飲んで帰宅。

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