プレイバック・アーティスト・トーク
あと3日で終わっちゃう。あわてて東京国立近代美術館へいってきました。プレイバック・アーティスト・トークを鑑賞。岡村桂三郎さんも出品。私がはじめてみて、一目惚れしたあの作品が展示されています。《黄象 05-1》2005年 東京国立近代美術館蔵。あらためてみて、なんてすごい作品!とまた感銘を受けました。初めてこの作品をみたときの驚きを思い出しました。なんじゃこれ!?そして眼が離せない。怖い様な、迫力満点の作品。画科の名をみてみると「1958- 」。おお御存命。結婚しよう!と思いました!バカみたいだけど。そのぐらいカッコよく、びっくりする出会いでした。久々にみる《黄象 05-1》、やっぱりすごかった。大きな作品。近くによって不思議そうにのぞきこんだりしている観客も含めて、作品を楽しむことができる。見ている人が邪魔になるどころか、そこに含まれていてもいいような。
近代美術館は、所蔵する活躍中のアーティスト作品の前で、本人に自作について語るという「アーティスト・トーク」を開催してきたそうです。この催しはこれまでに30回を数えるとか。この展覧会は、そのトークの様子の映像も流しています。15分程度にまとめられたトークを流す。その横に作品が数点。出品のアーティスト3人づつくらいにくぎり、作品と3人のトークを繰返し流す。作品をみて、トークを聞き、また作品をみる。生きているアーティストが、自分の言葉で語るものを見る。わかりやすかったり、感覚的でますますわからなくなったり、それも興味深かった。面白い企画でした。岡村桂三郎のトークの映像は、微妙に音がづれていて、ちょっといっこく堂のようになっていて、おかしかった。自分で自分のことを語る力強さが伝わり、ますます興味を持ちました。自分の作品のことを絵といい続け、最後の方で絵画という言い方をしていないということを強調していました。原始のころから人が描きたいという思いで描くものに近い、だからこそそれは絵画より絵なのであろう。解説でも、分析でも、説明でもない、想いが伝わり面白かった。実際にきいてみたかったなぁ。トークの一部を書き起こした小冊子もいい感じでした。無料で配布。ポスターもチケットも素敵でした。いい展覧会でした。もう一度くらい行ってみたかった。
今回とりあげられた作家は、秋岡美帆、岡村桂三郎、児玉靖枝、小林正人、鈴木省三、辰野登恵子、堂本右美、中川佳宣、長沢秀之、日高理恵子、丸山直文、山口啓介 12名。
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