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2013年9月21日 (土)

九月花形歌舞伎 通し狂言新薄雪物語

今日は、歌舞キチのかわいこちゃんと2人で、昼の部。1等奮発。私は、この昼の部に感心しかりです。花形で通しをこれだけしっかり演じられるのだなぁと。引き込まれて観劇しました。特に、幕開けの花見がいい。豪勢な舞台に負けないおおらかさ、鷹揚な感じがちゃんと出ていました。薄雪姫の梅枝くんは姫らしく、左衛門の勘九郎ちゃんのまじめな若侍ぶりもきっちりしていてよかった。七くんの達者な腰元籬の采配ぶりが、テンポよくキレがよく、ちょっとおおらかな奴妻平の愛之助さんとぴったりでした。銘々の役割がはっきりしていて、見応えがありました。この先、悲しいことになるとわかっていて、このぱーっと明るい場を楽しむという趣向をよく理解することもできた。悪は悪らしく、わかりやすく善悪の区別がつき面白い。
詮議でさっそうと登場する葛城民部の海老蔵さん。さっき、秋月大膳を演じていて自分でまいた種を自分で刈り取ろうとしていて、おかしい。調子よく、場面ごとにいい役をかえていく人気役者のシステムというのも、歌舞伎の面白い点だなぁと思う。明るく幸せな「花見」から一転し、「詮議」の場で陥れられた薄雪姫の梅枝くんと左衛門の勘九郎ちゃんの、絶望と無力さがよかった。どんなことになっても品のある人間でした。翻弄されて、どうにもならない様子でうろたえ泣いているところに父親が登場。何も言葉を発しなくても存在感で表すのは、ちょっと難しい。ここはさすがに若さを感じた。しかし、広間・合腹でしっかりと親の苦しみをみせてくれた。涙がじんわりと出てきた。染五郎さんも、松緑さんも、ちゃんと重い物を背負ってやった父親でした。すばらしい。吉弥さんの松ヶ枝は、さすが。菊之助さんの梅の方も、家を子を想い激しく揺さぶられている様がよかった。花形歌舞伎、すばらしかった。
ただ 値段だけは、もうちょっと考えて下さいよ松竹さん。花形歌舞伎なのにあくどいぜ。

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