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2013年10月26日 (土)

大和三銃士

デュマの三銃士が元にあるのであろうか。早乙女太一さんをみてみたかったのでいってきました、大和三銃士 虹の獅子たち。演舞場3階からみてきました。久しぶりの演舞場。別世界でした。客層の影響は大きいものです。
企画の意図としていないところに、感心しました。才能のある人の孤独とか。早乙女太一は、ずば抜けてすごかった。芝居がでなく、立ち居振る舞いが。身軽で、キレがよく、美しい。すばらしい跳躍力で魅せる。一つ一つの動作優雅で、メリハリがきいていて美しい。秀でた才能がある。そして、才能がある人程努力する。一人だけ浮いてしまうほど、動きのよさが際立っていた。これは、集客する力があるだろうなぁと思った。今回は、おそらく夏の夜の夢におけるパックのように、舞台をかき回す役どころという設定なのであろう。芯として目立つのでなく(どうしても目立ってしまうが)立場を計算しているのを感じた。いつもは座長として、みんなをひっぱっていく責任があるのでしょうが、そこを獅童に譲ったことで、いつもより楽しめるのではないかぁと勝手に考える。初めてみるのでいつもを知らないけど。天才って、孤独なんだろうなぁ。自分だけ際立ってすごいと、外部で力試ししたくなるのではないかぁとか考えた。
幕開けのスピーディーさや、演舞場のセリ、盆、花道などをいかしど派手な演出でした。あるものをうまく使い、どんどんもりあげる。千秋楽近いせいか、アドリブの応酬が多かった。こういう芝居が好きな人にはたまらなく魅力的な芝居なのでしょう。みなさま興奮ぎみで楽しそうでした。舞台装置や照明・演出のみごとさと、芝居にちょっと差があるかな。マイクを通す台詞なのに聞き取りにくいし。アドリブは、そうそう面白いと思えない。みんなでがんばって!一生懸命!って感じが強いけど、それだけでなく もう一つ上をめざして欲しい。チームワークもよさそうだし。
時代劇なのでけど、なんかしっくりこない。裃の肩衣の幅が狭いので袖なし羽織風だからかな。膝行が、きちんとできるともっときれいにみえるのに。演出家かっ。
斬り合いの立ち廻りは、派手で見事でした。斬られてからバク転とかシチュエーションが面白く楽しかった。藤井隆は、舞台の空気をうまく流れさせる。獅童は人の目を集めることができる。濵田崇裕の華とか、ひとり落ち着いた榎木孝明は、さすがに台詞がうまかった。いろんな演劇があって、いろんなファンがいて、それぞれ楽しんでいるのだなぁと感じた一日でした。私は、歌舞伎が 古典芸能が好きです。再確認。

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