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2013年11月18日 (月)

伊賀越道中双六

京都散策仲間とわかれ、一人で大阪へ。昨晩、大阪でたっぷり睡眠をとりました。なぜならば、文楽鑑賞が控ているので。
大阪文楽劇場へいってきました。第一部は、10:30~04:00まで。途中休憩は、25分と10分のみ。あとはびっしりと文楽鑑賞。「公益財団法人文楽協会創立50周年記念 竹本義太夫300回忌 通し狂言 伊賀越道中双六」鶴が岡の段から、千本松原の段まで。東京の国立小劇場とは、雰囲気がことなります。床の上に御簾もあり、御簾内という形があることを知りました。
鶴が岡の段で、発端になることが こんなことなの!と驚く。酒と女じゃないないですか。勅使なのにしっかりしなさい。飲むならちょく(猪口)じゃなくてコップがいいみたいな落語のオチのようなことを言ってるし。そうそう、文楽劇場では字幕が上にでるのですね。ショッキングピンクのような色は日本語でなんていうのでしょう。そんな裃の肩布がとても効果を出していました。丹右衛門が最後に代わりにと肩にぱっとかけて決めた時のかっこいいこと。休憩なしにどんどんと進むのですがみるところがいっぱいあって、どんどんくたびれてきます。和生さんのお谷は、上品で悲しそうででも毅然としていてきれいでした。感情移入するのですが、一方 えーと驚くところも多い。すぐに自害したがったり、決闘と言ったり、刺し違えたり、切腹する男気もあり、卑怯に切りつけたりもする。結構人が亡くなるので、これだまた仇打ちとか始めたらとちょっと心配になる。命をどうおもっているのと説教したくなるほど死に意味やあこがれさえも持たせているような。男の世界では仇打ちは晴れの舞台と、哀しみの2面性があるが、女の世界では哀しみでしかないのだなと思った。
一番気になっていたのは、沼津の段。歌舞伎でみた沼津がどうなるのかと。沼津になると、平作が登場するので勘十郎さんが登場。まってました! 義太夫の床には、「沼津里の段」に寛治さん、「平作内の段」に清治さん、「千本松原の段」は住大夫さん。おおおおお。重鎮。次から次へと人間国宝が。文楽はまだまだ勉強中でよくわかっていないのですが、このすごさだけはわかる。訴えてくるものが違う。大きな声じゃないのに、より耳に聞こえてくる。心に響く。しびれる。舞台には蓑助さん。勘十郎さんが大好きで、登場するとうれしいのですが、蓑助さんがつかう人形をみだすと目が離せなくなる。人よりもたおやかにみえてくる。これが本物だ!と訴えてくるものに圧倒される。おじいさんが語り、おじいさんが操り、よってたかって おじいさん達に泣かされました。えーんえーん。
素晴らしいものをみました。あまりのインパクトでしばらく(今年は)文楽みなくていいと思うほど。濃厚な物語でした。

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