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2013年11月 4日 (月)

明治座花形歌舞伎 夜の部

おさるにおとづれた幸運の御相伴にあずかりました。明治座 十一月花形歌舞伎をご招待していただきました。もうしわけないのですがあまり期待していませんでした。そんな自分を謝ります。面白かった!
まずは、毛抜から。これは、難しい問題を感じました。粂寺弾正をきちんと演じているのですが、ユーモラスとか愛嬌とかがない。獅童さんは愛嬌があるけど、そういう個人的なのじゃだめなんです。おおらかで突拍子もないところが豪快でいい演目なのに。周りもみんなうまかったのに、なんだか普通の話でした。錦の前の新悟くんがおおようでよかった。
幕間には豪華なお食事がついていました。懐石を30分で食べるのは惜しいようです。
つぎに、澤瀉十種の内 連獅子。連獅子大好き。澤瀉十種という演じ方がとても興味深かった。明快でした。神妙にみるというよりも親子の愛情がわかりやすく、こういう表し方もあるのだなぁと。親獅子は右近さん。仔獅子は弘太郎さん。 弘太郎ってこんなにうまいのね。親はゆったりとして威厳がある、子はキビキビ 大きく跳躍として愛らしい。はっきりわかりやすかった。踊り分けの妙だなぁ。毛振りは、まわりながら振るという高度なテクニック。どうしても軌道があまくなるのでもったいない。美しくみせることより楽しませてみせたいという現れでしょうか。いろんな流派のものをみるのって面白い。終わったあと、あつく語りあいました。そうさせる踊りでした。
最後に、権三と助十。この世話ものの感じをうまく表せるのかと心配しました。実際はこういう年ごろの話なのだなぁ。ちゃんと世話の雰囲気が出ていて面白くみることができました。この演目は昔歌舞伎座でみました。たしか團菊祭だったかと。井戸替えに長屋の人達がゾロゾロとでてくるのが面白くてしかたなかった。みていて、あの時は、これが菊五郎さんでおかみさんは時蔵さん。あちらは三津五郎さん。弟は権十郎さんで秀調さんが猿遣い、大家さんは左團次さん。小間物屋の息子が菊ちゃんで團蔵さんが怖かったなぁと事細かに配役を思いだしました。記憶力の配分を間違えて暮らしているようです。こういうのは覚えようとしなくても覚えちゃう。 獅童ちゃんの権三に、笑也さんの女房。長屋っぽかった。助十は松也くん。こんなに上手に世話ものができるとは(すみません)。うれしくなる。弟 助八は弘太郎さん。俄然大注目です。うまいねぇ。無駄に飛びはね、おっちょこちょいさを出してました。江戸っぽい。若いのに。大家は、右近さん。もうおじいさんでした。ルパンぽいおじいさん。おじいさんにしかみえなくて、うまかった。一目おかれてる感がでていました。首の確度とかうまい。 左官屋をしゃかんやというところが澤瀉っぽい。左官屋勘太郎は猿弥さん。怖かった。團蔵さんのいかにも強面の怖さじゃなく、底しれない恐ろしさ。心がわからない恐怖を人に与えます。まるまるしていて、丁寧なのに怖い。 笑三郎さんがかっちりと上方の小間物屋さんを演じていました。長屋連中は江戸っこでした(獅童さんだけは普通に話している感じでしたが)。いきいきとして、楽しい芝居でした。
歌舞伎座と比べると随分値段を下げてくれていますが、花形の時はもう一声お手軽な値段でみることができたらいいのになぁ。普段歌舞伎をみない人がみても楽しそうだもの。

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