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2013年11月22日 (金)

『民王』

子供の王様の次に、民の王の話を読む。池井戸潤『民王』 (文春文庫)。 心と身体が入れ替わってしまうよくある話。よくある話なのだけれども、それだけではない。神のいたずらの不可思議な現象ではなく、人による巨大な陰謀によるものであった。
ベタな設定なのだが、入れ替わるのが総理大臣とその息子なのだ。漢字の読めない総理、酔っぱらい大臣と不祥事続きの政界。文句なら私でも言えるよといつも思っていたので、揚げ足取りばかりで本質の討議をしようとしない政界やマスコミのやり方を批判してあって気分がよかった。その場しのぎでなく、心に一本道の通った人になろうとしていく親子の様子は、よかった。気軽に読むことができる展開。楽しく読んで、何か心に残るものがある。読みやすく大事なことが伝えられるのは、いいことだと思う。
民のためにという基本的な大前提を取り戻していく。もともとそういう気質がある人しか、自分をとりもどせません。コミカルだけど、軽いだけでなくよかった。

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