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2013年12月24日 (火)

『カブキブ! 1 』

以前読んだ本の覚書
うまくいかなくて、どうにもこうにもならないときに勧めてもらった本です。榎田ユウリ『カブキブ! 1 』(角川文庫)。歌舞伎大好きな高校生、来栖黒悟。一年生なのに子供っぽい小柄なクロの夢は、部活で歌舞伎をすること。ここまで聞いただけで、あーもう無理と思う。「ぴんとこな」を思わせる無理さ。それゆえに、読みたくなる。さぁ、どうします?と。突拍子がない設定程、面白い。どうするのかと思っていたら、その子の学校にプロ意識の高い名門御曹司が通学していました。なるほど。歌舞伎役者の落とし子と噂だけど、ロックをやっていたり、日舞の師匠の息子がいたり。演劇部には大人気の男装の麗人(女子)も所属しています。もう、出てくる出てくる。豊富な人材を取り揃えた学校なのです。その出来過ぎが面白いスパイスになるよう、素直に青春模様が描かれているので、気持ちよく盛り上がって読むことができます。バカみたいに歌舞伎が好きで、せりふもたっぷり引用されており、説明もうまい。興味のない人に、ふぅーんと聞かせる素直な熱っぽさ。ちゃんと親友がいるっていうのもいい。仲間を大切に、みんなで歌舞伎部をつくろうぜ!こういう風に夢中な高校生活を送ることができたらよいだろうねぇ。 生徒の真剣さに徐々に応えようとしていく顧問の先生や、屈折した隠し子、華のある演劇部のスター、素人を蔑視している御曹司、無理に男らしく生きようとするガタイのいい日舞の師匠の息子とありそうなんだけど、素直に楽しいカブキ部物語でした。ゆくゆくは、「現代的」な歌舞伎を作りたいって言っているところが危険でまた面白くなりそう。
1ってことは、次もあるじゃん。うれしい。
歌舞伎のかっこよさが伝わる本かもしれない。

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