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2013年12月19日 (木)

『永遠の0』

風たちぬの映画をみてから、百田尚樹の『永遠の0』(講談社文庫)を読む。 ジブリの映画「風たちぬ」で堀越二郎という人間がいて、零戦が誕生する彼の半生についてしりました。静かでいい映画でした。この本はそのゼロ戦に乗った男の話。
戦争中に「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、臆病者と貶される。そう本気で思うのが国民の意識であった時代。自分の祖父がゼロ戦に乗っていたことを知り、祖父の記憶を知る人をたどる。自分の身内が臆病者と言われたり嫌われたりする。そんな人物像に戸惑いながらも、目をそらさず祖父という人を、戦争を、ゼロ戦をみつめていく。8月になると戦争の記事が書かれる。特攻隊がテロという言葉で表現されることにも驚いた。特攻隊は決して一般市民を狙ったものではない。テロと一緒にすべきでないときちんと表現されている。が、そのようにみるものもいるという視点も忘れない。過去の惨事は、知る事が何よりも大切だ。もうおこさないためには。
そういう時代だからと片づけることのできない現実に涙がとまらなかった。

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