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2014年1月31日 (金)

利休にたずねよ

前売を買って待機していたのに、もう公開が終わってしまうところでした。映画館で利休にたずねよをみる。映画は映画館で。
本を読んだ時から、冒頭に利休が切腹する日になることに違和感がありました。この違和感がポイントなのでしょうが。映画もそうでした。どんどん時代が飛びエピソードが繋がれるところにひっかかりを感じるのは映像の方が強いかも。
大森朋の秀吉がとてもよかった。歴代1位くらい気に入った。手に入れても手に入れてもまだ足りないという貪りの欲。力を得ていくにつれ下品さが出る。したたかだけど上を夢見ている時のパワーと、全てを得てもまだものたりないいらだちがよく出ていた。伊勢谷の信長にはカリスマ性があるが、大森朋の秀吉にはない。その表現が実によかった。
海老蔵の所作の美しさはさすが。美にしかひれ伏さないという毅然とした態度には動かしがたいものがあった。若いころ、信長の前で自らの美を披露する。その時の優雅すぎる膝行が美しかった。たもとや袴の裾をあんなに華麗に動かすところが若さや美への恐れなき自信をあらわしていた。茶人というのは、手を袖にしまいみせないようにすることが大事なのであろうか。お茶を点て相手に振るまう一連の袖の動きがきれいだった。茶道が男の世界であったことがよくわかる。
團さまが言葉を話し、動く様子をみて胸がシクシクしました。團十郎のおおきさが懐かしい。舞台でみたいなぁ。
映画は美しくてよかった。派手すぎずそこがいい。もうちょっといいかと思ったけれど、このくらいが品よいのかもしれない。2回みたもの。

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『火車』

微熱が出てこの2~3日しんどかった

宮部みゆきさん読み返し中。宮部みゆき『火車』(新潮文庫)。この本はすごかったという印象が強い。読み返してみて、静かにすごいと思う。奇抜な事件でもない。事件があったことすら知らずにすごしているような事件。というか事件ですらない。婚約者がいなくなってしまったという親戚の子からの相談がきっかけ。なんだかおかしい、ひっかかるものがあるというところをあきらめずにコツコツ捜査する。天才的なひらめきを持つ頭のきれる刑事がいるわけでもないしく、上層部のおもわくで隠ぺいされるようなことが起きたわけでもない。ひたすらあきらめずに、かつ丁寧に捜査する。そこから少しづつ真実があきらかになる。
借金を重ね、追われるようになる。借金を作ってしまったことを、ただ責めるのではない。自己破産者となってしまったことは、時代につい踊らされただけだと説明する。誰もが陥る可能性がある怖さを秘めている。凄惨な人生を送るはめになった彼女の辛さがわかると、現実から逃げたいために行ってしまったことがわかるような気がする。その用意周到さの恐ろしさ。どんよりしてくるところに、妻の弟の子をなんと呼ぶのかいつまでも考える事務員で出てきてほっとさせられる。ここで働いていたひと時は、彼女にとってどれだけ安心できたことであろう。しかし逃げる人生を選ぶと一生おびえてくらさなくてはならないのだ。
人々の暮らしぶりにちょっと古さを感じところもあるが、この本はやはりすごい。
第6回山本周五郎賞受賞作だそうです。

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2014年1月27日 (月)

『R.P.G.』

『小暮写真館』がすこぶるすばらしかったので、宮部みゆきさんを読み返してみる。宮部みゆき『R.P.G.』(集英社文庫)だからってこの本じゃなかったかなと思ったけど。家族がありながら疑似家族を持つというところに、何かイヤなものを感じていたから。
インターネットの掲示板上で疑似家族を作っていた。父親役の人が殺される。犯人はだれかということよりも、別の怖さがあった。本当の世界じゃダメだという怖さ。理想的な受け答えをする両親と姉弟の家族。本当の家族がsれをみたらどう思うかという想像力がかけているという残酷さをつきつけたところが読み応えがあった。少年少女の世界感の狭さを描くのがうまいと思う。

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2014年1月26日 (日)

『イン・ザ・プール』

奥田英朗の『イン・ザ・プール』(文春文庫)を読み返し。神経科を訪ねる変わった人は、病ってほどでもないと自分では思っている。その思い込み具合はちょっと身につまされるものもある。自分が陥っていないとは言い切れない。変な人と向き合う精神科医 伊良部一郎はもっと変。とんでもなく変な人に驚き、呆れ、巻き込まれることで自分を取り戻す。自分よりもっとひどい人をみて、自分の偏りに気がつく。携帯中毒の患者に書かれたような人は、今ではゴロゴロしていると思った。この話ではケータイがないと人の繋がりに自信がもてなくなる少年でしたが、今はつながりを人に求めるよりも、便利で面白いものに求めている感じがする。イヤなことを言わないし気も使わなくていいしね。それをひっくるめての付き合いはおっくうなのでしょうか。そんなにひっきりなしに見ていないとダメなのですかと思う今日このごろ。

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2014年1月25日 (土)

浅草歌舞伎・1部

2014 浅草公会堂で浅草歌舞伎をみてきました。残すは1部。
お年玉の年始ご挨拶は、男女蔵さん。コール&レスポンスを強要されました。おめちゃんおめちゃんって言えと。頭に白いものが混じっていてちょっとショック。はじめて左團次にちょっと似てるかもと思いました。
義賢最期から。かわいいオバQちゃん(壱太郎くん)が小万ちゃん。愛之助さんの木曽義賢は骨太でよかった。 九郎助の嵐橘三郎さん、堅実。いい空気を作りあげます。吉弥さんも。安心する。お2人共品がある。義賢最期は、迫力ある立廻りや仏倒しなど見どころ満載ですが、そういう目をひくところがなかったとしても、ふむふむと芝居を観た気になることのできるしっかりした芝居でした。このお芝居をみると、実盛物語に出てくる全員(実盛は除く)の気持がよーくわかる。この芝居の後に、と実盛をかければいいのにと休憩時間に動向のお稽古の相方と語り合う。
最後の上州土産百両首をみて、もうメロメロに。いやぁ、この演目じゃなきゃダメです!これをみせてくれて、ありがとう!亀ちゃん改め猿之助さんのうんまいこと。巳之助くんの奮闘ぶりにワクワクしました。ビバ歌舞伎!ブラボー歌舞伎!楽しかった。こんなにワクワクすること、ちょっと忘れていました。よかったー。終演後、こまった時の神頼みをしていいらしい、お芝居にでてきた浅草の待乳山聖天におお参りしてきました。もうこれで、大丈夫な気がします。おせんべやおこしを選んだり、フナワカフェでお茶したり。浅草寺にもお参りしてきました。いいものをみて、とびっきりいい気分になる一日でした。

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2014年1月24日 (金)

日本の素材とデザイン展 ~雨林堂と小倉染色図案工房~

銀座三越8階ジャパンエディションへ。敬愛する型染作家 小倉充子さんの展示があるのでね。今年のてぬぐいを入手。粋で色っぽい。小倉さんご本人がいらして、お話できて大層うれしゅうございました。下絵の木版彫りに気になる文字をみつける。今年の初夏の展示がますます楽しみになりました。干支のてぬぐいが3色あって迷っちゃた。
今回は、2人展。和紙の作品は雨林堂。星野さんの作品のユラユラ揺れる和紙のデメ金ちゃんに惹かれました。

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幕見・山科閑居

幕見 ふたたび
この段だけは絶対にみなきゃと。 九段目 山科閑居を幕見してきました。さすがに並びました。座れました。
重厚で緊張感あふれる義太夫狂言の傑作というだけあって、静かにじーっとみていてくたびれました。戸無瀬と小浪は、 藤十郎さんと扇雀さん。山科閑居なら、年長の方をなさるのね藤十郎さんも。(沼津では翫雀さんが実ハおとっちゃんだったから。)
幸四郎さんの加古川本蔵と、吉右衛門さんの由良之助の2人の間の緊迫感があまり感じられませんでした。こちらの思い込みかもしれませんが。魁春さんのお石と、戸無瀬の藤十郎さんの緊張感はよかったなぁ。魁春さんのお石は懐のしっかりした女性という感じで格好よかった。力弥に梅玉さん!と思いましたが見事に若々しい 力弥でびっくり。梅玉・ 魁春が特に印象的でした。 扇雀さんの小浪も愛らしかった。
自分の頭の中で期待し、楽しみにしていた程の重厚感には達していなかったです。こんな大顔あわせなのになぜでしょう。今月は、浅草や演舞場など若手を中心にみたのでベテランってすごいなと思いました。

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2014年1月22日 (水)

『マリア・ビートル』

続いて伊坂 幸太郎 『マリア・ビートル』(角川文庫)を読む。殺し屋たちの狂想曲という点では一致するが、『グラスホッパー』と『マリアビートル』は別だった。
子供の青臭い考え方と、リセットすればまたはじめからやりなおせる世界になれてしまった子供達の死に対する麻痺感がにぞーっとする。あの残酷さ。狡猾な中学生「王子」の恐ろしいこと。自分が同世代で子供だったらと思うと、この先が読みたくなくなるほど怖い。自分の先に道が伸びていると思えなくなる。それにしてもこういう「王子」の人物設定ができるなんて。宮部みゆきの『模倣犯』の時にように、こういう人物を描くことができるということは、作家の中にそういう要素があるのではと思われそう。うまいが故に。腕利きの二人組、蜜柑・檸檬のような人物がいて中和される。というのも変だけど。運が悪い殺し屋とか、どこか不器用な人物がつくる世界がいい。
最後に登場するおじいさんとおばあさんのおかげで、この世界で生きていけそうな気がした。さすが伊坂。毎回驚く。

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2014年1月21日 (火)

『グラスホッパー』

『マリアビートル』が、『グラスホッパー』に続く殺し屋たちの狂想曲らしいのでそれを読む前に、伊坂 幸太郎 『グラスホッパー』(角川文庫)を再読。よくできた本だなぁ。なんど読んでも感心する。
元教師の鈴木は、妻を殺した男へ復讐するためにブラックな企業に入社する。あくどい仕事をしながら期をうかがう。ある日妻を殺した男が、車に轢かれる瞬間を目撃する。「復讐を横取りされてしまった」という設定にやられる。この物語には殺し屋達が登場する。自殺させる殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉、そして押し屋という殺し屋。こう書くと物騒なのですが、仕事の手際はいいが生き方が不器用な気がして逆に人間らしく思う。それぞれの物語がだんだんつながっていく。人を殺していくのに、どこかほっとするようなクスっとくるような時間が織り込まれていい。
人を殺す代償が自らに降りかかる。物騒だけどまっとう。すきだなぁ、この話。

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2014年1月20日 (月)

幕見・東慶寺花たより

初幕見。
歌舞伎座の幕見席にはじめていってきました。いつも大混雑であきらめていました。が、この日は開演10分前に着いたにもかかわらず席は沢山ありました。あれれ。幕見もしてみたかったし、井上ひさしさんの新作歌舞伎なのでみたかったので、よかった。
新作なので説明っぽいところは多めなのですが、ちゃんと歌舞伎役者が演じるから歌舞伎になっていました。あまり奇をてらわずにいたところがよかったのでは。ちょっと込み入った人間関係がそのままに放っておかれているところもありましたが、めでたしめでたしいう感じにしまりました。
翫雀さんがかわいい。子供が大騒ぎして結局どうにもならなかったような結末。周りの大人はほほえましくみているという図。キャーキャー騒いでもちゃんと江戸っぽい。秀太郎さんの存在感もいいし。少しセリフが聞き取りにくく、ちょっと心配。染五郎さんは、主役としてあっちへこっちへフラフラとさまよいまくる。愛されるものを持ってる人。絶賛しないけど、いい感じでした。

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2014年1月19日 (日)

『カブキブ! 2 』

榎田ユウリ『カブキブ! 2 』(角川文庫)を読む。『カブキブ! 1 』を読み、2を楽しみにしていました。豊富な人材を取り揃えた高校で、歌舞伎同好会を立ち上げるという都合がよすぎる設定にもかかわらず、根底に歌舞伎への愛情がしっかり感じられる本です。同好会を立ち上げることができるまでの仲間を集め、老人ホームで公演をうつというところまでつきすすんだ彼ら。2では、文化祭で公演をうとうと格闘する。強大な演劇部が立ちはだかり、内部でもいろいろもめごとがある。そこらあたりの青春模様も、いい。
バカみたいに歌舞伎が好きで、情熱の塊のクロですが、芝居はからきしという設定がいい。今回も、せりふもたっぷり引用されており味わうのもの面白い。歌舞伎の説明がうまいんだよね。ここが秀逸。人に説明していると、面白さが半減してしまう。みたくなるような説明って難しい。
「現代的な歌舞伎」を創るって意気込んでいるけれど、突飛なだけなのではと危惧しつつ読む。これが素晴らしいアイデア。国立劇場は、素直にこのアイデアをいただいたらどうでしょう。毎年毎年、あれだけの数の生徒が劇場に押し込められ鑑賞しているという実績ができあがっているのだから。歌舞伎のかっこよさが伝わると思う。
そして、この本を読むことで歌舞伎のかっこよさが伝わると思う。2014_4

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2014年1月17日 (金)

第65回野村狂言座

宝生能楽堂へ。 第65回野村狂言座をみてきました。
またもや遅刻。なんとか狂言は3本みることができました。最初は「餅酒」。 萬斎師と中村修一さんの揃えようとした動きがキリっとしてきれいでした。橋掛かりで、同じところに行くのに わざとここでお別れといけしゃあしゃあという萬斎師の態度が面白かった。メリハリがきくものだなぁと。次に万作師がシテの「宝の槌」。都で太鼓のバチを「宝の槌」だとだまされて求めてきてしまう太郎冠者に万作師。素直にだまされ、主に、「宝の槌」の威力をみせようとする。バチから馬を出そうと何度も奮闘する。おかしいなぁ?不思議がりつつも、頼むからなんかでてきてくれと懇願するようにバチの先を覗き込む。もう、この素晴らしいこと。覗き込むだけのことが、こんなにいろんな世界をみせることができるなんて。あの場面は、忘れられません。すごいなぁ。深田師の主も、最初はあんがい信じているようで早くだしてみせろとせかす。信じているっぷりがよかった。配役の妙です。
最後は「岡太夫」。わらび餅を食べるところをみて、あーこれ萬斎師でみたなと思い出す。おいしそうだと思ったことを思い出す。高野師は、婿の覚えの悪さが突出していました。竹山師の妻の淡々としているところも面白かった。今日は、どれもこれも組み合わせがいいなぁと思い楽しく帰路につきました。

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2014年1月15日 (水)

『小暮写真館(上・下)』

ハイチュウのバカ。
ハイチュウを食べたら歯がとれました。正確には詰めた部分が取れたのだけど。歯医者さんにくっつけてもらい事なきをえました。よかった。

年末に、お正月用に用意しておいた宮部みゆきさんの『小暮写真館(上・下)』(講談社文庫)を読む。この本をお正月用にしてよかった。いい本でした。上・下それぞれ2つづつの出来事が描かれています。1つが終わるたびに、鼻がツーンとして、目からちょっとなんかでちゃう。ええ話や。
普通に暮らしていく。イヤなこともあるけど、いいことだってある。人とかかわるのっておっくうだったり、怖かったりするけど、がんばって踏み出せばその甲斐がある。家族や友達とちゃんとつきあい、調子いいつきあいばっかちりしない花菱家とその周りの人びとのくらしは素敵でした。
とんでもなく悲しいことがあり、心がかき乱され心が壊れてしまうようなことが起こっても、それでもどうにか心を保ち「普通」にくらしていく。なかったことにせず、共に生きていき家族をつくる。どんな家にも多かれ少なかれ何かある。辛いことを不幸に思い恨んで生きていくよりは、こうやって地道に普通に生きていきたい。もめごとをさけてばかりいてはいけないなぁと思った。
どうにもならないことがおこる。その解決方法はなくても、心のおちつかせどころを見つけることはできる。人によって何が、そのところなのかはさまざまだ。見つけにくいそれを、一緒に探してくれる人がそばにいる。そういう人間関係が財産だなぁ。いい本だなぁと読み進めていくと、この明るい一家にも深く突き刺さっているものがあった。それはなんともつらい。そういうことと一緒に生きていこうとする。こういう心の強い人になろうと思う。すごい物語でした。

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2014年1月13日 (月)

浅草歌舞伎・2部

成人の日のおかげで3連休。もう一日お休みってうれしい限り。浅草公会堂で浅草歌舞伎をみてきました。まずは2部から。
お年玉の年始ご挨拶は、壱太郎くん。かわいいオバQちゃんは、しっかりして動じることなく余裕のご挨拶っぷり。
最初の演目は、「博奕十王」。狂言では何度かみましたが、歌舞伎でははじめて。市川猿翁作だそうです。舞踏で展開されることにちょっと驚きました。長唄連中やつけうちさん、後見さんまで、頭に白い三角の布をつけていておかしかった。歌舞伎の博奕十王は、俺をみよ!という感じの舞踏劇。俺による俺のための博奕十王。踊りがうまくないと、てんでつまらなくなりそう。そこは亀ちゃん(猿之助さんだけど)、軽やかにひょうひょうと踊り、たっぷりとみせてくれました。うまいねぇ。
続いては新口村。和事の古典も、しっとりと。若いけど、こんな年ごろの娘さんの話なのかもと思う。壱太郎くんはガチガチにならずしっかりしていました。場数が違うのでしょうか。でも初々しくかわいい。愛之助さんの忠兵衛は、初役だと後で知りびっくり。達者だなぁ。で勤める話題の一幕です。吉弥さんだけが、コミカルに場を明るくしてさっと去っていく。場がしっかりしました。孫右衛門の嵐橘三郎さんがよかった。親が子を思気持ちになんだか悲しくなりました。
最後に舞踏2つ。屋敷娘は、壱太郎くん・米吉くん・梅丸くん。娘さんたちのかわいらしいこと。キャンディーズみたいでした。もちろん 米吉くんがすーちゃん。横でおさるが、とてつもなく喜んでいておかしかった。可愛い可愛いって。お店でももたせてあげそうな勢いで喜んでいました。若手はうまくなったなぁ。最後に石橋。歌昇くん・種之助くん・隼人くんにあわせて新たに振付をしたのではないでしょうか。筋書きを買っていないのでわからないけど。特に 隼人くんの魅せ方に工夫を感じました。この子達をよくみせるのに、非常に適した振りのような気がしました。歌昇くんのメリハリがすばらしかった。ぱーっと明るく打ち出し。
2014_3 いやぁ、今月は浅草が一番楽しいかも?!
帰りに、凍えながら隅田川を渡りアサヒで一杯のんで帰る。浅草歌舞伎楽しかったねぇと、2人ニコニコしました。

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2014年1月12日 (日)

九皐会定例会能

矢来能楽堂へいってきました。1月に能楽堂で翁を鑑賞。正しい新年を迎えることができそうです。今までは、ぼんやりしていて気がついたときには完売しており、なかなか新春に鑑賞することができませんでした。うれしい。
自由席でしたので早めに能楽堂へ。翁は観世喜之さん。たたずまいからして特別でした。萬斎師の三番叟は、気迫があり美しかった。特に揉みの段のキレがすばらしかった。鈴の段は少し芝居っぽいような気のするくらい大きな気持ちを感じました。身動きすることがはばかれるような緊張感のある空間で、気持ちがシャキっとしました。音と声と型を、息をひそめる思いで真剣にみる。礼儀正しいものは美しい。
休憩をはさみ末広かり。万作師の主に、石田師の太郎冠者。おめでたい末広を求めてこいという、やはりお正月にふさわしい演目。呼応の妙を感じました。その後に仕舞番。あまり鑑賞する機会がないのですが、仕舞もいいものでした。巴がとくによかった。真剣に鑑賞し、すっかりくたびれてしまい、最後の白髭をみずに退出してしまいました。
1月に能楽堂で翁。最高の贅沢でした。

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2014年1月10日 (金)

植田正治とジャック・アンリ・ラルティー / 明るい部屋

恵比寿の東京都写真美術館へいってきました。以前は金曜の夜はよく美術館にいっていたのですが。最近はなかなか行くことができなくなってしまいました。夜間延長の鑑賞はやっぱりいいなぁ。混み具合も、譲り合いの意識のある客層もいい。
気になっていた「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ -写真であそぶ-」をみてきました。行ってよかった!
この2人は、生涯アマチュア精神を貫き、撮ることを純粋に楽しんだそうです。写真美術館の大きな壁面を飾る写真をとった植田正治が、生涯アマチュアという気持ちでいたことに驚きました。家族や故郷、家族や友人という自分の身近なものを写す2人の作品は、楽しむという点で 同じものと違う視点のそれぞれを感じた。この2人を並べることはとても面白い。
植田正治『パパとママとコドモたち』。砂丘に、植田一家が並びそれぞれポーズを取る。日曜美術館で、植田正治が細かく指示を出したと紹介されていたのを思い出す。お嬢さんがコメントしていました。花を持つ手がさがってくると怒られたそうです。着物を着た母の手の指を必ずひらかせたとか。立ち位置や向き、服装など細かいこだわりがありそう。それなのに、不思議にほんわりする。鳥取砂丘を舞台にした作品はどれも興味深く、ユニーク。このユニークな感じというものを写真から感じることはあまりない。この雰囲気を出す力を感じた。
フランス、パリ郊外のクールブヴォア生まれたジャック・アンリ・ラルティーグ。裕福な家庭に育ったことは、写真からよくわかる。子どもの頃から父親に買い与えられたカメラに親しむ。沢山の家族、友人を写し、それを記録する。『ビビとマミー、オンフルール』のように、誰をどこでとったかよくわかるタイトル。素直なんだけれどそれだけでない。小さなころからずっと撮り続けるこができたというのも、彼の才能だと思う。彼の生まれた時代の、その階級の人達のおおらかなそして豪華な遊びっぷりも楽しい。時代の匂いのようなものも感じることができた。
この2人の作品は、途中でいれまじっている。彼らの名前をピンクと青とに色分けして、並べている。その工夫も面白かった。
温かい気持ちになるものだけでなく、モダンでかっこよかった。、シュールレアリズムというのは特別な超越した人だけが発想することができるものでなく、丁寧に根気よくつくっていくこともできるのだなと思った。
私が、この展示をみて一番感じたのは丁寧に生きているってことでした。とても面白かった。
もう1つ、展示をみてきました。「高谷史郎 明るい部屋」。
わかりはしなかったけれど、割と面白かった。
「明るい部屋」とは、哲学者ロラン・バルトによって写真論の題名だそうです。今日のカメラの原型とも呼ばれる「暗い部屋」=カメラ・オブスクラは、針穴(ピンホール)から入ってくる外光によって倒立像を投影する。それと異なり、「カメラ」を持たずにプリズムや鏡とレンズだけで対象物を映し出す。うーん。解説を読んでも難しい。すべてを明るみのもとにさらすようなことらしい。写真は摸倣でそのものを映し出していないが、そのものを想起させるということだろうか。パフォーマンス《明るい部屋》の映像をじっくりみる。わかってはいないけれど、なんだか面白い。むずかしいけどね。
京都を写した映像のインスタレーション作品が特に気に入りました。家においてずっとみていたい。

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2014年1月 8日 (水)

初泳ぎ

なんでも初とつければいいってもんじゃないけど、つけちゃう。こんな寒いのに泳ぎにいくのは勇気がいるのでね。
初泳ぎだからとがんばって行ってきました。年末から暴飲暴食で、大きくなった我が身を実感。ふぅ。
泳ぐと気持ちいい。スクール直後は特にそう思う。今年はまじめに通うぞ。おー。
しかし寒い。冬ってこんなに寒かったかしら。

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2014年1月 6日 (月)

真田十勇士

嘘もつきとうせば真実になる
初芝居その参。いつまで初芝居やら。勘九郎さんが出ているので、青山劇場へ馳せ参じました。「真田十勇士」をみてきました。勘九郎主演舞台だったのですね。松坂桃李ダブル主演かと思ってました。舞台が始まると、どうみても勘九郎主演でしたが。
直前スペシャルのようなTV番組をみていて、堤幸彦演出としりました。なぜ、映像の人が舞台にまで手を出すの?。???と、余計なお世話だわという思いでした。 みてびっくり。超映像の舞台。新しいものを作ろうという意気込みが鼻につくタイプでなく、テレビというか映画みたい。映像の使い方や、ふざけぐあいのちりばめ方が、さすが堤幸彦監督。やっぱりうまい。笑わせようという演出は、だいたいあまり可笑しくない。でも、これはうまかった。細かくはさんでくるしね。舞台上で、猿飛佐助【中村勘九郎】といった字幕がでて主要人物の紹介があるなんて考えられない。舞台の常識を超えちゃったところが面白かった。舞台の演出家がこういうのを真似しても、絶対にこんなに面白くならない。6時30分開演で9時55分までという長さ。休憩20分あるとはいえ、その間ずーっとノンストップで走り続ける演出。面白かった!でもくたびれた!ものすごくくたびれた。 この舞台を東京・大阪で2ヶ月も演じるなんて、役者のみなさまはさぞお疲れの事でしょう。
あまり、真田十勇士のことをわかっていなかったのでほーと学びながら鑑賞。猿飛佐助ってそういう人だったのね。勘九郎ちゃんが飛びぬけてうまかった。身体は動くし、間合いがいい。贔屓目もあるけど、抜群にいい。ちょっと差がついちゃう。がんばれ松坂桃李。真田幸村を演じた、加藤雅也さんがのんびりとして変にすごい存在感。勘九郎ちゃんに「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」 と言わせる存在でした。十勇士はさすがに 個性的。根津甚八の福士誠治さんや、筧十蔵の高橋光臣さん、由利鎌之助の加藤和樹さんが達者だった。しっかりとその場の芯になれるし、役柄を強く出しても台詞がはっきりと聞こえる。比嘉愛未さんは映像の人だなぁ。何を言っているかわかりにくい。真矢みきさまは、ちょっともったいない。もっといいはずなのに。なぜ女子?男子の方がかっこよさそうなのになぁ。男役の人は、舞台では男子でどうでしょうか。松坂桃李さんは後半どんどん雰囲気がよくなってきた。中心に立つのって大変だなぁ。そこに目がいく人になるって。
なんども褒めるけど、勘九郎さんはすごかった。冒頭に歌舞伎っぽい所作(普通の役者さんが歌舞伎っぽい動作をしてみせるような動き)がたまらなかった。ふんわりやってもうんまぃ。かっこいい!押したり、引いたり、ためたりと自由自在。動きのキレもいい。「嘘もつきとうせば真実になる」と目を輝かせていうのがよかった。
ナレーションは三津五郎さんでした。すごくうれしかった。この声、いいなぁ。お城お好きですしね。映像の舞台なので、ナレーションもとても重要でした。役者紹介映像の折にナレーションも紹介。勘九郎ちゃんが、ありがとう大和屋っと言ってるのも気に入りました。 吹き込みは昨年12月29日に行われたそうです。手術後の初仕事だとか。 私がみたのは初日でした。療養中の三津五郎さんが観にいらしてました(お隣には愛ちゃんと好江さまがいらっしゃいました)。 久しぶりにみたお姿はお元気そうでうれしかった。ジェントルマンでした。 とはいえ、無理なくたっぷり休養をとってから戻ってきていただきたいです。
140109_004201_3 面白い舞台でした。少々スペクタクルすぎるけどね。かわってて、迫力があって、ちゃんと面白かった。感動とは違うけど、こういうのもあり。でもつかれた~
私には古典芸能が似合うみたい。 面白かったけれど、やっぱり歌舞伎でみたいなぁ、勘九郎ちゃん。海老蔵ちゃん、がんばらないと 私の贔屓心がんどん 中村屋さんへ傾いていっちゃってますよ。

真田十勇士グッズの中からラムネケースを購入。ラムネ付きでした。ラムネ好き♪ 真田の六文銭グッズに魅かれたのかラムネに魅かれたのか。もしくはおなかがすいちゃったのか・・・

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2014年1月 4日 (土)

三千両初春駒曳

初芝居その弐は、140104_115021国立劇場へ。三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)をみてきました。女方も立役も、さまざまなこしらえで何度も登場する菊之助さん。菊之助を中心にこの世は廻るというような筋立てだなぁと思っていると、菊五郎さん登場。さすがの存在感。泰然自若がよく似合う。さっと舞台を明るくする。これが色気ですなぁ。もう少し他の役者の方にも出番を!特に右近くんに!と思う。3階の一番後ろの方で鑑賞したので撒きてぬぐいは飛んできませんでした。
お正月らしく明るい芝居でしたが、復活ものの通しはあまり面白いと思えません。しばらく舞台にかからないのは、そういう意味があるからなのでは。おなじみの演目の通し狂言がかかったらいいのにねと、同行のおさると話あう。たとえば弁天とか。いかがでしょうか。
国立劇場全体が、あかるくてお正月らしくて楽しかった。ロビーに役者羽子板が沢山飾ってありました。これはあの演目ねと指さしつつ細かく楽しむ。午年なので、近江のお兼を写してきました
終演後、東京駅のKITTEへ。東京大学総合研究博物館 JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテクにいってきました。たくさん標本に圧倒されました。解説がほとんどない。読んでもわからなそうだけれどもね。くわしいことはわかりませんが、すごいことはよくわかりました。
地元横浜まで戻り、新年会。今年も、楽しく観劇し飲んでいられるといいなぁ。

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2014年1月 3日 (金)

初おでかけ

2014 今日は街へくりだしました。初芝居観劇のため、演舞場へ。昨日のテレビ中継もみないようにして新鮮な気持ちで観劇。
満員で大賑わいでした。舞台が暗い時間が長い。やや主実に走りすぎて説明ぽっかったのももったいない。目指しているものへの努力をすごく感じるのだけれども、歌舞伎独特の荒唐無稽でおおらかな醍醐味がかすんじゃう。今日は1階で、しかも一番前でみたのでもちろん楽しかったのですけれどもね。人を楽しませようとしていることは感じるのだけどなぁ。うーむ。
襲名のときの祝い幕を再現した幕がかかっていました。團さまの描いた海老の絵が懐かしかった。すばらしいデザインです。私の席から撮りました。近かった。なんだかんだ心配しつつ(余計なお世話)みちゃった。いろいろ思いましたが、楽しかった。

2014012014_2←演舞場の前の大関の樽。
こちらは歌舞伎座の前の樽→
写真をとっている人が沢山。そんなにみんな八海山が好きなの?ってつぶやいている男の人がいました。ごもっとも。

SALEという文字に惹かれて、銀座のデパートへ寄り道。三越も松屋も大賑わい。松屋は、福袋の中身を提示してくれていました。福袋の中身が気になり、よく100円出すから中身を見せてくださいと心の中で思っていたので、あれこれチェックし満足しました。

140103_220056140103_162026 ←帰りに、駅伝の号外をもらう。中継をみていなかったのに なんとなくうれしかった。
有楽町は、夕方になってもまだこげくさかった。これは大変なことになっていたのであろうと匂いで実感。ホームから見えていた看板は、傾いてみえたが火事の被害にあったものでしょうか。
久々の都会。明日は、国立劇場へGO。もちろん歌舞伎鑑賞です。のどかな日々を満喫中。

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2014年1月 2日 (木)

だらだらと

お正月2日め。今日ものんびり。
大好きなおふろの王様にいってきました。王様だって癒されたいって書いてありました。幸せ。

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2014年1月 1日 (水)

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。おだやかでのんびりとしたお正月休みを満喫中。近くの氏神様に初詣してお参りをし、甘酒をいただきました。届いた年賀状をみて懐かしんだり、本を読んだり。ダラダラしているのは得意中の得意です。

今年も、たくさんのいい本物をみて心の財産を貯めよう。
歌舞伎や狂言や文楽。
美術館。
本。
そして、そういうものをみて感動することのできる気持ちになれる 地道で普通の毎日を送ることができるよう努力しよう。

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