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2014年2月 4日 (火)

『淋しい狩人』

引き続き宮部みゆきさん読み返し中。宮部みゆき『淋しい狩人』 (新潮文庫)を読む。
友人が60過ぎて始めた古書店を、仕事を勤め上げたあと引き継ぐことになったイワさん。イワさんにはたった一人不出来な孫がいる。週末になると、横浜から祖父の店のある東京の下町へ手伝いにくる。宮部みゆきさの描く下町や家族との繋がり、相手に対する想像力の欠如により犯罪がおこるという世界がひろがる。
古書店がからむ短編集。いろんな人が出てくるが、それはイワさんのいる街のことで、イワさんの田辺書店がからんでくる。不出来と言われ頭をはたかれても、隙さえあれば生意気な口を聞く孫の稔。愛情いっぱいの叱り方。毎日には多少の足枷があった方がまともな人間になるものだ。叱りすぎたり、触れて欲しくないことに口を出されて祖父と孫の間に距離ができてしまう。同居していないと、すれ違う。イヤでも顔をつきあわせる距離にいるときっかけってあるものだが、もんもんと過ごす。思い出すことは憎たらしいところがかわいいことばっかり。その淋しい感じがいい。きっかけを知りホッっとする。事件が起こり、解決する。あくまでも街ぐらい規模の事件や物語がここちいい。

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