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2014年4月18日 (金)

第66回野村狂言座

宝生能楽堂へ。 第66回野村狂言座をみてきました。
久しぶりに萬斎師の解説。狂言が室町に発生した点を強調しさりげなく比較しているのがおかしかった。石川五右衛門よりもずっと古い盗人と。愉快なお話が続く中で、狂言では人が殺されることはないというくだりがよかった。刀に手をかけることはあるが、事態はなんとか好転する。そこには謡があるからだと。その話を聞いた後の花盗人は、非常に心に染みました。勝手に手折ってきた桜の枝を主人に献上し、喜ばれたのでつい いただいたと言ってしまう。もう一枝もらってこいと言われ、今度は花を盗みに行く。今度は捕まってしまう。万作師の太郎冠者が、途方にくれる様子で花の元に座りこむ。咲き誇る桜との対比がさえる。太郎冠者の謡の力で、桜の持ち主の萬斎師の機嫌がどんどん良くなる。許したうえに最後に土産にともたせるのが桜一枝というのが面白く、粋だ。 見つけた持ち主は烈火のごとく怒る。盗みが見つかり、素直に観念する。謡を歌うことで、場が好転する。それは、花見を愛するという文化が根づいていること、風流を解する心ということが日々の暮らしの中に重きをおくものであるから。やりとりに魅せられました。
公演の最初は、小舞から。毎回小舞があるといいなぁ。身長差をいかしたという解説のあった月崎さんと岡さんの蟹山伏。蟹くんがかわいいかった。石田師の六人僧。以前よりもは、良さがいろいろわかってっきたような気がするなぁ。なんだか心に染みてくるようになったなぁと思いながら帰路につきました。

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