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2014年5月 1日 (木)

十二世市川團十郎一年祭

1405_2 こんな風に團さまの写真にお花が飾られている團菊祭を観にくる日がくるなんて。実感はまだまだわきません。團菊祭にいってきました。
昼の部は、左團次さんの毛抜から。
次に、勧進帳。海老蔵さんの弁慶は、余りにも思い入れが強かった。義経を思うというよりも自分にというか、勧進帳に、弁慶に、成田屋にへの情熱が強すぎて でちょっと心配。初日は力がより入ってしまうのでしょうが。菊之助さんの富樫が、キリっと公明正大でのびやか。情に熱く、若々しく、まっすぐないい富樫。だけれども、弁慶との対話を感じない。 弁慶の方も、自分で自分にいいきかせているようで。ずいぶん昔にみた、この2人の勧進帳は、もっと対決していた。 富樫の威力で、掛け合いのバランスがもう少しよくなってくるといいのですが。この次に多いに期待しています。四天王には、亀三郎・亀寿・萬太郎・ 市蔵。頼もしかった。ただ居るいう場で、きちんと存在感のあるだだずまいがよかった。義経の芝雀さんは上品でした。出のところで、人の手にかかる位ならばと弁慶をじっとみて言うところが、主人の大きさがみえてさすがだなと思った。でも、弁慶・富樫・義経の3人に間の空気をあまり感じることができなかった。 次に観るときに期待します。 弁慶さんは、延年の舞のところがおおらかでうれしそうでよかった。 
昼の最後は、魚屋宗五郎。さすがです。菊五郎さんの宗五郎。花道をしずんで入ってくる気配や風情がいい。のむと本当に仕方の無い人になる。物のわかった男なのに。幹部に昇進した橘太郎さんの小奴三吉。軽みがあってさすがでした。沢山、働きがあるのですが、無駄な動きをしない。なんかあったらいつでも飛び出しますぜと控えている。余計なコトばっかり、言ったりやったりする愛嬌ものでした。菊茶屋女房は 萬次郎さんの娘は天才 右近くん。この2人にもっと出番を。少ない出番でしたが、さすがのうまさ。 女房おはまは時蔵さん。間違いなしです。 菊五郎さんの宗五郎さんとぴったり。おなぎちゃんの梅枝くんは、達者すぎです。うますぎ。すばらしい、 魚屋宗五郎でした。
続いて夜の部。矢の根から。まったくものすごい話です。こんなむちゃくちゃな話を力づくで収めちゃう。技のみせどころです。荒事の豪快さよりも、稚気の部分がみせどころかもしれない。後見のみどりさんもみどころです。じっと支える辰緑さんも。歌舞伎座にいる、田之助さんの姿に喜ぶ。あっけらかんとおおらかにがんばれ!
極付幡随長兵衛 公平法問諍。幡随長兵衛といえば、俳優祭の時の大河くんが印象深い。がんばれ海老蔵ちゃん。 男気を示すのに一生懸命でした。俠客道を貫く俺!別れをと俺!もう少し、仲間や女房との間の空気を膨らませてほしい。喧嘩を仲裁しにはいってくるとことは、素直にカッコよさを楽しめました。
最後に春興鏡獅子。菊之助さんの小姓弥生は、もはや女子でした。歌舞伎役者の踊る弥生は、殿に強いられて仕方なく踊る。殿の面前の緊張感とか、弥生の世界がたっぷり出ているのですが、菊之助さんの弥生は、そういう設定を越えてもう女子でした。可憐に踊ろうとかそういう体裁を越えていて、ちょっと驚きました。今日は、一日中3階の遠いところから舞台をみていたので、1階で近くでみる春興鏡獅子をどう感じるのか、とても興味がでました。
茂之助さんが荒五郎さんに、左字郎さんが蔦之助さんに名題披露をしていました。幡随長兵衛の子分として、荒五郎さんが長兵衛を思いいきり立つ。國矢さんと一緒に蔦之助さんが胡蝶を踊る。すみからすみまで応援しているので、こういう大きなチャンスに挑む姿をみて嬉しくなった。 そういう場をつくる菊五郎劇団の大きな愛情もたっぷり感じました。帰路につくおばさま達からは大きすぎる胡蝶だと評判がよろしくなかったけれども。いっぱいの拍手を贈りました。

團菊祭。ああ團菊祭。團菊祭。

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