『仙台ぐらし』
伊坂幸太郎『仙台ぐらし』(荒蝦夷出版)を読む。 (2012/2)
伊坂幸太郎が地元仙台に根付き、そこに足をつけ愛していることがよくわかった。作品を読んでも仙台を想う気持ちはわかるけれど。よりわかった文章でした。定期刊行物『仙台学』に寄稿したエッセイが中心。
2011年2月。震災。その前に書かれた文章、その後に書かれた文章が掲載されています。小さなことで不安に思い意外と妻を頼るようなエピソードが多く、でもこの先に震災が起こってしまうことを知っていて読んでいる。小さな不安に心配(オタオタ)できることって幸せだったのではと考えたり。
伊坂氏が、震災のコメントを発信できなかったという気持ちや、「僕は、楽しい話を書きたい」とたどりついたことなどを、少し胸が苦しくなりながら読んだ。
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