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2014年6月26日 (木)

台北 國立故宮博物院-神品至宝-

白菜行列160分待ちらしいという情報をおさるから教えてもらった。おそるおそる東京国立博物館へ行ってみる。「キトラ古墳壁画」展も、2回チャレンジしたけれど行列をみてあきらめた。同じことになるのかなと思いつつ上野へ。白菜は以外の作品は本館の特別室展示なので、平成館の作品だけでも鑑賞できるでしょう。
特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」をみてきました。平成館にはすんなり入場可能。白菜は90分待ちらしい。昼間は180分待ちの札が出ていたそうです。
おさると台北に行った折、國立故宮博物院にいってきました。ツアーの中に博物館巡りが入っていたのでそれで鑑賞。別の日にも2人でタクシーで出向いて鑑賞しました。2回いったのに、白菜と角煮(翠玉白菜すいぎょくはくさいと肉形石にくがたいし)のことしか覚えていません。あと売店でキャアキャアお買い物したことと。やたらきれいな色の石があったような・・・
北宋から南宋・元・明・清にいたる皇室のコレクションでした。こうして民間人がしかも異国の民間人が鑑賞しているなんて、歴代皇帝も思うまい。中国が、あこがれの国であったころの時代の名品。今はコピーのイメージになりましたが。歴代皇帝の美意識に適った傑作、政治権力の正統性を象徴する優品と聞いてみると面白い。自分の力を示す名品であり、作品を愛でる嗜好のおかげでより発展した芸術作品でもあるのだと思った。
北宋の皇帝・徽宗の愛した青磁で、宮廷のためのもの。青磁の色がとてもきれいだった。別格の色。よくわからなくても、これが静かで美しいことはよくわかる。
書の展示も多かった。北宋士大夫の書だそうです。うーむ、青磁に引き続き これも心得があれば面白いだろうに思いつつみる。どのようなことを記した書なのかという解説をみると面白い。脚気で休んでいたが、そろそろ出られそうだということを後任の人に告げる45歳 の書状とか(草書脚気帖頁 - 蔡襄筆)。それが後世に残すべき素晴らしい筆なのであろうが、そんな内容とは。権力者といえども、兄弟が不仲で弟が左遷された時に書いた書とか。説明を読んで、脳内でずいぶん意訳してしまったのかも。
王への進言に対し、王自身が赤字でコメントをしたもの。添削のように書かれた赤い文字に赤ペン先生という単語が頭をよぎる。文字がデザインのようでキレイだなと思った書状は、マンゴーの干したものの存在をしらなかったので献上品に対し 無用なのでもうおくらなくてよいというコメントだと紹介されていました。朕はこのような人で、このように考え、このようにこのように と俺俺な発言が続く。 ありがたいものなのでしょうが、勝手に親しみを覚え楽しむことができました。中華の文明そのもの、人類史上においても特別な意味をもったコレクション、とめいうたれているようには鑑賞できていないけれども、エンジョイしました。ひきづり出し叱ろうとしたときに宮殿のてすりが折れてしまった図柄。王がいましめのためにその絵を飾るという折檻図軸。道徳的な話だなぁと思うものもありました。
乾隆帝コレクション、紫檀多宝格(したんたほうかく)。「皇帝の玩具箱」ともよばれたものは、古代の玉器や磁器のミニチュアが、整然と収められる箱。四方から鑑賞できるガラスケースに入れられており、くるくると回って鑑賞。文句なく面白い。
最後の方に展示された、清朝宮廷工房の名品。 景徳鎮窯の「藍地描金粉彩游魚文回転瓶(らんじびょうきんふんさいゆうぎょもんかいてんへい)」内瓶を回転させると、外瓶の窓から魚が泳ぐ文様がのぞく仕組み。絵本タッチの斬新に愛らしい魚にびっくり。こんな細かい名品なのに大胆な顔の魚でした。その隣に「人と熊」。「白菜」や「肉」につづく人気をあおるような展示の仕方が面白かった。日本でのブレイク必至と。黒と白の玉材を生かした、本当に奇跡的な配色の作品。熊の空いた口の中まできちんと彫ってある。力比べをしているモンゴル風の服を着た人と熊らしい。ます。近くでみていたご婦人が熊と力比べなんかしないでよとつぶやいていました。熊のお尻までかわいかった。
売店の商品はちょっと残念。なんだか作りがあらい。メイドインチャイナでしょうか。うーん。
最後に本館に。本館特別5室にて展示の、「翠玉白菜」をみにいく。閉館まで30分なのに70分待ちという表示。計算があわない。迷いつつ並ぶ。10分ほどで展示室に入室できました。そこからもまだ行列。「翠玉白菜」ただ1品の展示という部屋でした。東博の本気の行列対策に感心している内、部屋に入って10分ちょっとで白菜展示ケースの最前列にたどりつきました。以前、台北でみたのにもかかわらずこんな大きさだったかしらと驚く。手の平くらいの大きな白菜。照明効果も相まってキラキラとみずみずしくきらめく。最前列で止まらずにジリジリとぐるっと一周したあと、2列目以降で好きなだけ鑑賞していいとはうまいこと考えましたね、東博さん。門外不出の「神品」を2週間限定公開!でも180分は待てない。モナリザが来日したときの東博の建物の周りを人が行列している白黒の写真を思い出した。さぞ、すごかったことであろうと思いながら帰路についた。

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