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2014年7月25日 (金)

第67回野村狂言座

宝生能楽堂へ。 第67回野村狂言座をみてきました。万作師萬斎師の小舞と、万作・萬斎・裕基3代狂言と超豪華でした。
解説は萬斎師。小舞という言葉から、小と大を比較し大きいことが必ずしもいいというわけでないというたとえがおもしろかった。独特の淡々とした口調の中にのぞく負けず嫌いがみえて。年を重ねることで少ない動きでの表現できる、いや動きを抑えてこそできる芸があるというお話も面白かった。続く小舞で、萬斎師は動きの多い芦刈 万作師は動きを抑えた細布というラインナップらしい。が、動きの大小を感じなかった。自分の身体だけでなく、空間をも制御している感じがしました。毎回小舞があるといなぁ。
続いて狂言「鱸庖丁」。石田師と高野師。石田師のかえしが、したたかでした。 「成上り」野村家3代にて。万作師のすっぱがはつらつとしていました。裕基くんは生真面目な中におおらかさのある太郎冠者でした。縄をない輪を作り、ここに足をいれさしめと大真面目にいったあとの、萬斎師の主と万作師のすっぱが、心底あきれた様子で何をいっているのかとみるところがすごかった。目でなく身体でみるっていうのはこういうことねと思いました。さらに太郎冠者らしさもひき立ちました。大真面目にことをすすめる狂言らしさのよいところを、たっぷり感じることのできる演目でした。
最後に、首引、深田師は為朝のイメージが強く親鬼は新鮮でした。姫鬼のために奮闘する様がいとおしかったです。娘の顔をのぞきこむところとか親バカぶりともとれるようでした。内藤さんの為朝は、そんな情の厚い親子鬼に対してクールに危機を切りぬけていきました。鬼側に感情移入しちゃう首引きでした。
狂言って本当にいいなぁ。美しいことって大切だなぁ。楽しく帰路につきました。

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