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2014年7月10日 (木)

天守物語・幕見

嵐の日に歌舞伎座へ。仕事帰りに「天守物語」を幕見してきました。泉鏡花の世界も数を重ね、歌舞伎座で観ることに違和感がなくなりました。
富姫の玉三郎さんには、天上に暮らすものの位があり、話に説得力がある。天才 右近くんは、亀姫史上一番の出来。富姫の事を姉と慕うが、また亀姫自身も姫である。妹分であっても気高く残酷で堂々わたりあっていた。はじめて観た時に、図書之助の瑞々しい若さに魅せられた。新之助時代だったか。海老蔵さんもよくこの瑞々しさを保っていられると感心した。声の出し方に若さをだそうとちょっとのどに力がはいっているような気もするが、帰したくなくなったと富姫にいわせるだけど正しい生き方をしてきた勇気ある若者の美しさが出ていた。幕見は、舞台全体で作り上げる世界感がよく出ていた。後日、舞台近くで鑑賞する時には 人ばかりみてしまいそうなので ひいた場を観て楽しむことができてよかった。
異形の世界のものの強さと、力を失った時のはかなさ。もろくなった時に人間に近づいたような気がした。
鏡花のおりなす言葉は美しい。もう一度本を読んでみようと思いつつ帰路についた。

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