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2014年8月15日 (金)

今からあなたに50億円をお渡しします ~ヤゲオ財団コレクションより~

仕事帰りに近代美術館へ。「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」をみにいく。この展示、とびっきり面白い。好き。気に入りました。
コレクターが購入した作品と、美術館が購入する作品の違い。美術界のことを考えて作品を収集するのと、個人の嗜好により収集することも違い。そこにいちいち美術作品の市場評価額がでてくる。作風が好きなことと、画家の死亡により作品の市場評価額がかわっていくことを同列に並べている。作品の解説と俗な感じが実に面白い。金銭をとりあげることは俗なことでなく、美術の価値についてよる深く思いをめぐらせるきっかけになるようという。作品を買うにはお金がいる。美術館にお金は無尽蔵にあるわけではない。この作品を購入するためにこれらの作品を売却した。そういうことがあると言われると変な抵抗を感じてしまった。が、そういうものなのかもしれない。時代により作家の評価は異なるということをそういえば知っていた。なるほど。考えるのが楽しい趣向になっている。
あるひとりのコレクターによって、たった四半世紀の間にお金を払って買われたものというこの作品達。全体にただよう統一感がある。アートとともに生活することというコンセプトがあるそうだ。実際に、台湾と日本の大大邸宅に飾られた様子をしめす大きなパネルもあった。本当だ本気で飾っている。自分が暮らしたい空間をつくるべく、美術作品を組み合わせるという楽しみの企画があった。
「今からあなたに50億円をお渡しします。」
展示室内に、いくつかコレクターチャレンジというマークがついた作品があった。出口にリカちゃんハウスのようなちいさなおうちがある。その横にコレクターチャレンジマークがついていた作品のミニチュアらが置いてある。その中から自分の嗜好で選んだ5点を おうちの中に並べると、独自に算定した市場評価額合計が出るようになっていました。私の選択では46億4000万という結果がでました。予算を使いきるに近い金額というお褒め?の言葉をいただきました。なにやら、あぜだか、すごーく満足しました。
サンユウという画家を知りました。とても気に入りました。ゲルハルトリヒターの川という作品の美しかったこと。きれいさに驚いた。いい。杉本博司の写真作品をみて、彼のすごさを思いだした。最近、古典芸能の演出という面ばかりみていたので。文楽に関してあの演出はやりすぎだなあと感じていた。そうだ、森美術館で彼の写真をみてびっくりしたのだったと思い出した。モノトーンなのに冷たくない写真。
ヤゲオ財団コレクションは、どれもこれも面白かった。いちいちお金の匂いがすることろも面白かった。いい企画です。もう一回みにいきたい位楽しかった。

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