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2014年8月17日 (日)

八月納涼歌舞伎 第二部

友人と歌舞伎座で合流。一緒に納涼歌舞伎第二部を。今度は3階の一列目から鑑賞。
最初は「信州川中島合戦 輝虎配膳」。軍師山本勘助の母 越路を萬次郎さん。腹をくくっていたのであろうが威張りぶりがすばらしい。気丈な女がよく似合う。激怒する輝虎は橋之助さん。時代がかっていてよかった。逆上しながら一枚また一枚とどんどんと衣裳を脱いでいく、辛抱ならんぞ!と。こういう表現方法が本当に歌舞伎っていいなぁと思う。お勝は扇雀さん。言葉がままならないため、琴を弾きながら怒りを鎮める。ここの義太夫の掛け合いがとても格好よかった。長一郎さんの三味線が吠えていました。必死に止めているところなのですが、その気迫にワクワクしました。 たとえ内容がわからなかったとしても、この掛け合いの迫力の醍醐味は感じることができるだろうと思った。
次に「たぬき」。火葬場で思いがけず生き返った金兵衛が、冷たい女房のところへ帰るよりもと妾のところへ戻るが。おかしみの場面が多いのですが、しんみりとした切ない芝居。三津五郎さん、元気になってよかった。 芸者お駒の萬次郎さんと 太鼓持蝶作の勘九郎ちゃんが、こういう家業の者だからと大店の葬儀に遠慮して参加する感じなどがいい。こういう場面で風情というものを勉強できるなぁ。妾は、七くん。いい女でした。綺麗なのだけど、幸せを逃しそう。そこがなんとも切ない。そりゃこっちに帰りたくなるよねぇと思わせるいい女っぷりでした。 太鼓持の勘九郎さんが、今月一番勘三郎さんぽかった。違うのはわかっているのだけれども、なんだか不思議な気持ちになりました。ちょこまかちょこまか動いても、なんとも言えない間合いがあって、すいよせられる。 中村屋の兄弟は、本当にいい。上手いし、みていてワクワクする。 七緒八くんが倅梅吉で登場。かわいい。勘三郎さんがここにいたら、どんなにデレデレになったでしょう。 何かにつけて、勘三郎さんを想う納涼歌舞伎でした。
久しぶりに逢う友人のブラウスとスカートと靴の3色が定色幕のような色あいになっていました。この日にぴったり。一緒に歌舞伎をみて、東京ステーションホテルでお食事しながらあれこれおしゃべり。たっぷり飲みました。なかなか素敵な空間でした。幸せ。

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