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2014年8月14日 (木)

プチ夏休み・パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

三菱地所をみにいこうと歌いつつ、三菱地所の悪口を並べ立てながら有楽町へ。歩いてみたら案外近くて驚きました。続いてシャンテで映画をみました。パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト。音楽史上、最も不道徳な男が奏でる最も美しい旋律。パガニーニにもすてきなキャッチフレーズがついていました。酒と女とヴァイオリンを愛し、ヴァイオリンに愛された男。でも本当にダメな男。偏ったことしかできないから、こんなにいい音がでるのね。才能をもらうことができた代わりに、いろんなものが手に入らなかった天才の生き方は激しくてみているだけでクタクタになった。ぐったりするのだけどみたい。ひきこむ力がある。みていて、以前みた画家ベラスケス ドラクウロワの映画を思いだした。彼もビンからワインを口に注ぎ込み、一切の妥協をしない生きにくそうで熱情的な男だった。人から理解されず称賛も受けない。民衆に見方を教えてもらう導く人がいないと、彼のすごさは理解されない。似ている。天才に圧倒されて、気分がよかった。こんなにもびっくりするのは楽しい。パガニーニは、 により一大スターへと押し上げられる。演奏を聞き、ご婦人方が悲鳴をあげ、失神する。ここが、すごくよかわかった。私をみた、お前のためだけに弾くと言われたとい容易に思いこめるものすごいオーラがあった。パガニーニを演じたのは、デイヴィッド・ギャレット。スーパースター・ヴァイオリニストだそうです。そうだろうなぁ。もうのすごい説得力があったもの。名器ストラディヴァリウスによる演奏だそうです。そういう億rという値段のつく法外なものがよく似合う人です。
才能があふれるが、本人は破滅していく。人生はちっとも幸せそうでないが、演奏しているときには凡人の我々が知り得ない天上に居るよう。ドラマティックな生涯なんて言葉で片づけたくないすごい世界をそっと覗く。すごい というかすざましい映画でした!好き。
プチ夏休みの一日の締めに、ニュートキョーへ。ビアホール。あれ、またここも赤レンガ。レンガデーでした。おひるにタイのヌードルとタイのビールをいただく。変態展と変態展をみて、おやつりにスパークリングを飲む。そして変態の映画をみて、最後に生ビール。泡・変態・変態・泡・変態・泡!こんな一日を最高!と思うわれわれもちょっとおかしいのかも。凡人のあこがれ「変態」へ少しだけ近づいた一日でした。

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