チューリヒ美術館展
チューリヒ美術館展 仕事帰りに両親と待ち合わせをして国立新美術館へ。「チューリヒ美術館展 ―印象派からシュルレアリスムまで」をみてきました。コレクションまとめての紹介は、日本で初めてだそうです。チューリヒ美術館とはどういうところなのかもう少し知りたくなった。代表作ばかり74点の展示。全作品集中してみるこができる適量。印象的だったのは、全点の品のよさ。コレクションした人の趣向なのかしらと思ったら、所蔵10万点以上の作品のうち3分の2が寄進だそうです。チューリヒ、すばらしい。 セガンティーニの部屋から展示開始。アーティスト毎に部屋が区切られ展示されているのが面白かった。スイス出身のホドラーは、知りませんでした。なかなか面白い。精神的な美しさを感じる作品でした。毅然としている。国立西洋美術館での企画展があるようなので気になります。 時代でわけた部屋もありました。ヴァロットンの怪しげな作品もありました。ヴァロットン展で彼の怪しさを知ったからこそ、より面白かった。 今回は、前売りの鑑賞券を購入。クレーの作品「スーパーチェス」と同じ柄のブックカバーが付いているというのに惹かれました。開始2日目なのに、引換ようとしたら品切れと言われました。郵送していただきましたが品切れでなく大人の事情があったのでは・・・ これをブックカバーにしたのねと思いつつみる。クレーの部屋の作品も、品よい。奥に哀しさや寂しさを感じるものもあるけれど、最終的に優しい気持ちになる。ジャコメッティも格好よかった。 ピカソの「大きな裸婦」が一番気に入りました。深さや広がりを感じる美しい緑。マグリットやシャガール、ミロにマティスにセザンヌ。ルソーの「X氏の肖像ピエール・ロティ」はかわいかった。ムンクの冬の色の美しさ。出口まで行って、戻ってもう一回みました。楽しい。 惜しむらくは目玉のモネの「睡蓮の池、夕暮れ」。あまりにも圧巻!と宣伝しすぎたせいか、イメージが広がりすぎて自分の想像の作品より小さく感じてしまいなにやら残念な気持になった。広い白い壁にすっきりと掛けられている。たっぷりした余裕のある空間もまた、ちょっと小さくみせているような。黒柳徹子さんが隣に立っているときはあんなに大きく見えたのになぁ。 「巨匠の部屋」と「時代の部屋」が交互にならぶ構成だそうです。すばらしい企画。作品も構成も大満足。
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