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2015年1月13日 (火)

南総里見八犬伝と新年会

相棒のおさると、今年初遊び。早くも新春休暇を取得し、国立劇場へ。通し狂言南総里見八犬伝をみてきました。3階の上の方からでしたが、ちょうど花道のラインの席でしたので、花道を使う時にはよい眺めでした。
通し狂言なので、丁寧であるだろうし、里見八犬伝は派手でいいだろうなと思っていました。説明がちで、乗りがでていないように感じた。ちょっとテンポがでてきたと思うと幕になり、トントントンというのを待っているうちにトーンダウンしてしまう五幕九場でした。唐突さと細かな心理描写を混ぜ込むパワーが歌舞伎にはあると思うのだけれでも、その効果が発揮できていないようで、もったいない気持ちになりました。
毎年、最後の方にならないと登場しないなぁと思っていた亀三郎、亀寿 御兄弟が全般で活躍。声もいいし見栄えもする。前髪ものの菊之助さんは花柄の装束がよく似合う。ザ若武者。梅枝くんは達者に不憫に演じ、ちょこっとしか登場しない萬太郎くんは指先までりりしい。天才右近ちゃんは、しっとり堂々としているし、ちびっこ左近くんはりりしく愛くるしい。松緑さんはすっきりとしてから、シャープさがました。個々の光が、長々とした説明の渦にまきこまれ薄れていくようでした。筋の展開のわかりやすさは、そんなに求めなくてもよいのではないだろうかと考えた。
菊五郎さんや左團次さん、時蔵さんが登場すると厚い歌舞伎感がでるのだけどなぁ。それも説明がつづき 何の話なんだかわからなくなってしまいました。
二幕の 芳流閣の場。屋根の上の大立ち回りは素晴らしかった。あの場で心が晴れやかになりしました。舞台を廻し、屋根から屋根へ渡りながらの立ち廻りは、新しさもあり、古風さも失わず、見ごたえがありました。
終演後、新年会。ここ数年ずっと気になっていた海老蔵さんが結婚したプリンスホテルの上の方のレストランでの宴。平日、5時開始というおじいさんぽい時間設定であったからか、目の前に東京タワーがそびえたつ素敵な席でした。女子2人には、無駄にムーディーだとおさるに愚痴られる。いいじゃん。 お酒片手に 里見八犬伝についてとか(要は千葉の犬の話じゃんてことにならないためには・・・)、オリーブ少女時代についてなど ムーディーな席で語り合う。楽しく美味しい宴でした。

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