2013年11月18日 (月)

伊賀越道中双六

京都散策仲間とわかれ、一人で大阪へ。昨晩、大阪でたっぷり睡眠をとりました。なぜならば、文楽鑑賞が控ているので。
大阪文楽劇場へいってきました。第一部は、10:30~04:00まで。途中休憩は、25分と10分のみ。あとはびっしりと文楽鑑賞。「公益財団法人文楽協会創立50周年記念 竹本義太夫300回忌 通し狂言 伊賀越道中双六」鶴が岡の段から、千本松原の段まで。東京の国立小劇場とは、雰囲気がことなります。床の上に御簾もあり、御簾内という形があることを知りました。
鶴が岡の段で、発端になることが こんなことなの!と驚く。酒と女じゃないないですか。勅使なのにしっかりしなさい。飲むならちょく(猪口)じゃなくてコップがいいみたいな落語のオチのようなことを言ってるし。そうそう、文楽劇場では字幕が上にでるのですね。ショッキングピンクのような色は日本語でなんていうのでしょう。そんな裃の肩布がとても効果を出していました。丹右衛門が最後に代わりにと肩にぱっとかけて決めた時のかっこいいこと。休憩なしにどんどんと進むのですがみるところがいっぱいあって、どんどんくたびれてきます。和生さんのお谷は、上品で悲しそうででも毅然としていてきれいでした。感情移入するのですが、一方 えーと驚くところも多い。すぐに自害したがったり、決闘と言ったり、刺し違えたり、切腹する男気もあり、卑怯に切りつけたりもする。結構人が亡くなるので、これだまた仇打ちとか始めたらとちょっと心配になる。命をどうおもっているのと説教したくなるほど死に意味やあこがれさえも持たせているような。男の世界では仇打ちは晴れの舞台と、哀しみの2面性があるが、女の世界では哀しみでしかないのだなと思った。
一番気になっていたのは、沼津の段。歌舞伎でみた沼津がどうなるのかと。沼津になると、平作が登場するので勘十郎さんが登場。まってました! 義太夫の床には、「沼津里の段」に寛治さん、「平作内の段」に清治さん、「千本松原の段」は住大夫さん。おおおおお。重鎮。次から次へと人間国宝が。文楽はまだまだ勉強中でよくわかっていないのですが、このすごさだけはわかる。訴えてくるものが違う。大きな声じゃないのに、より耳に聞こえてくる。心に響く。しびれる。舞台には蓑助さん。勘十郎さんが大好きで、登場するとうれしいのですが、蓑助さんがつかう人形をみだすと目が離せなくなる。人よりもたおやかにみえてくる。これが本物だ!と訴えてくるものに圧倒される。おじいさんが語り、おじいさんが操り、よってたかって おじいさん達に泣かされました。えーんえーん。
素晴らしいものをみました。あまりのインパクトでしばらく(今年は)文楽みなくていいと思うほど。濃厚な物語でした。

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2013年11月17日 (日)

紅葉狩

いい披露宴でした。わいわいと楽しかった。いい伴侶を得てうらやましい。
式の翌日、大勢で朝食。旅行っていいなぁ。各自、いろいろな用事で日曜日に京都散策に残るのは3人。出発時刻になってもどこに行く?という自由きままさ。南禅寺に行くことになりました。のんびりと歩いているとみごとに刈り込まれた松と南天にひきつけられました。東照宮という文字が。ここはなんでしょう。「金地院」でした。まずは、ここを訪れることにしました。同行の友に金地院崇伝のことを教わる。黒衣の宰相の話を聞き、そんな本を読んだような。何だったのでしょう。長谷川等伯の猿候捉月図の襖絵や、八窓席の茶室などの説明を受け、をゆっくりと見学。最後に小堀遠州の鶴亀の庭園の説明。卵を抱いた鶴の嘴といわれるが、どうしてもそう見えない。鶴がどんな姿勢をとっているのか教わったり、のんびりと過ごす。静かな時をすごした金地院を出て南禅寺に向かうと大にぎわい。感光バスが何台も。山門に人がぎっしり乗っていて面白い。さっきまでの風情とのギャップがはげしい。キレイに色づいた木に、いいカメラを持った人が鈴なりになっているのとか、人混みも面白い。琵琶湖疎水の水の流れるさまを上からのぞき感心したりしているうちに空腹に気がつきました。町中に戻りお昼ご飯。お茶屋さんでお茶の講釈を聞きながらお茶を楽しんでいると、随分時間がたっていてびっくり。あんなに優雅な時間の使い方をしていたのに・・・・帰りの新幹線ギリギリに改札に駆けこむ友を見送りました。たまには、大勢の旅もいいものだなぁ。何度も、楽しかったねと言いあう旅になりました。

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2013年11月15日 (金)

京寿紅葉狩

京寿紅葉狩。外題風に奇数にしてみました。明日から京都へ。お稽古仲間の結婚式。師匠ご夫妻と仲間5人で駆け付けます。何を着るの?髪はどうしましょう?着付けは?なんていう そんな相談も久しぶりで なんだか盛り上がっています。夜会巻きの練習中。 土曜の式の翌日は京の町へ繰り出します。紅葉の具合はどうかしら。どこへ行きましょうか。私だけもう一日残り 月曜日に文楽を鑑賞して帰浜予定。楽しみ。忘れ物がないかしら・・・

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2013年9月16日 (月)

行くぜ東北 青森県立美術館編

行くぜ東北レールに乗ってこりゃたまらんらん♪
朝起きたら、お部屋から海がみえました。昨晩、海はどこかな思って真っ暗な外を眺めていましたが、外はほぼ海でした。海のまん前。普段は青い空と青い海が広がっているのでしょうね。真っ白な空に、真っ白な海なのでしょうね。この日は白と薄いグレー。墨絵のようで幻想的でした。ぽこっと島があるのがすごくいい。朝もまた、お風呂へ。海が一望できる素晴らしいお風呂です。工夫に工夫を重ね、もうこれ以上サービスするところがみつからない程。あとは従業員さんに背中を流してもらうぐらいしか残っていないのではないかしら。感心しました。朝食もすばらしい。満腹。ビュッフェですが親切。ごはんは、軽め?普通?てんこもりにもできますよって。おばちゃんなのがいい。宿でおみやげを買ったり、のーんびり。のーんびりしていたら、じぇじぇ!宅急便受付は9時30分までよ!と9時30分に気がついたり(無理にお願いして受け付けていただきました)。のんびりチェックアウトしたら、1時間に1本しかないない電車が今いっちゃったと気がついたり。あんなにのんびりしていたのに。朝2回もお風呂入ったのに。 しかし、もう予定が狂うのは当たり前になっている我々はへっちゃら。では、と浅虫温泉の水族館へ。ショウヤ君が働いてたとこ。宿から歩いていくことができました。近いけど、暴風雨でびっしょびっしょになってたどり着く。都会の水族館よりもこじんまりとしているけれど、いろいろな海の仲間が近くでみることができて、夢中になりました。1時間程しかいないのに、アシカとイルカと、あと何だったかのお食事タイムを楽しむことができました。あしかは、あしか界ではシニア世代らしいです。近くで急にイルカが宙返りし、おさると手をとりあって後ずさりしたり。キャーキャー楽しむ。いってみてよかった。
水族館で楽しみすぎて、駅まで小走り。気がつくといつも小走りするはめに。青い森鉄道で、青森駅へ。観光協会で相談し、青森美術館への行き方と、美術館から新青森駅までの最適な移動方法と、この近くで食べることのできる海鮮丼情報を教えてもらいました。こんな天気にと、観光協会の方はとっても親切。暴風雨はますます激しくなります。駅前のちょっとの移動でもびしょびしょ。屋根のあるアーケードも吹き付ける暴風雨で役にたちません。駅のそばのライダーにいそうな名前のスーパーの地下に行ったら、そこには市場が広がっていました。この旅で探し続けていた生ウニの瓶づめを発見!!ウニとイクラの2色丼(ウニ少なめ・イクラまみれ)を食べていたら、津軽三味線ライブがはじまりました。うれしい。けれど、時間がない~。太棹の三味線は好きなのだけど、義太夫のと違うのよねー。当たり前なのかもしれませんが、好きなのは竹本の方だとしみじみと思う。あーバスの時間!のんびりと、走るのと、交互に大忙しです。
バスで、青森県立美術館へ。緑の森の中、白い建物がすっと建っていました。バス停から美術館までの小道は きっと素敵なのだろうなぁと思いつつ、傘を握りしめ下をむき、嵐の中を身をかがめながら進む。助けてって感じ。震えながら傘立てに傘を置き、大事な生ウニも傘立てに結びつけ(外の方が冷えているから)、館内へ。受付の方がタオルを差し出してくれました。こんなお天気の中ありがとうございますって。人の優しさに溢れたところです、東北。身体は冷えても心はじーんと温かくなりました。お借りしたタオルて拭き、荷物をロッカーに預け、ゆっくりと美術館を楽しむ。あれ?!ここの制服はミナではありませんか。ああいうのも、こういうのもあるのね。いいですねと職員の方に話しかけちゃった。色あいと柄がいくつかあるようでした。
展示入口は、吹き抜けになっていて素敵なタペストリーが下がっています。シャガールのようねと近づくとシャガールでした。少しどんよりした(カラっとしていない)感じが、とてもいい。しっとりとした色みの大きな空間にシャガールはよく似合う。青森にぴったり。こだわりの椅子がおいてあり、ゆっくりとタペストリーとむきあうことができる空間が作られていました。特別展示の横尾忠則の昭和の展示が面白かった。見応えがあった。横尾忠則のすごさもわかりましたが、昭和の底力も感じる展示でした。 常設は、特別展の関係でせまくなっていましたが、いい世界でした。奈良智友のアオモリ犬にも逢うことができました。大雨の中でしたので、しょんぼりしているようにもみえて、逆に貴重でした。アオモリ犬は長いことみていられます。飽きない。おさると、美術館を褒めたたえながら売店に。そして4匹の猫みたいなミュージアムカフェへ。目の前に緑の芝生が広がり、いいお天気の時にまたきてみたいなぁと思いました。八角堂もみえました。あの空間も、面白かったなぁ。十和田の美術館も、いってみたいねぇと話しつつ、カフェオレであたたまりました。美術館の割と近くに三内丸山遺跡があります。本当はここも行くはずだったのになぁ。どしゃぶりの中屋外の遺跡見学というのは無理。帰りのタクシーから縄文の館がみえて、次に来た時こそ!と思いました。面白そうでした。
早めに新青森の駅へ。ここから一路新幹線で、東京へ。台風なので途中で止まってしまった時のためにとお弁当・ビール・お茶・お菓子と食糧を用意(これをアキ竹城の教えと呼ぶ)し、万全な状態で、新幹線に乗り込みました。帰りの新幹線も遅れました。遅れるぐらいもうへっちゃらです。でも、大宮でこのまま新幹線に乗っているよりも、在来線に乗り換えて50分かけて東京に行く方が早いですよとアナウンスがありアタフタしました。大宮から東京なんて、新幹線ならすぐなのに。結局、大宮から横浜まで湘南新宿ライナーで帰りました。1本で帰れたのでよかったのかな。3連休乗り放題パスで、横浜まで帰ってきました。東北を飛び越え函館まで行くことができるそうです。新幹線の特急料金を別に払ったけど、なかなかお得で強力なパスでした。
レールに乗って東北へ。楽しかった。旅らしい旅。歌舞伎鑑賞なしでも、旅行に行っていいのね♪東北万歳!

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2013年9月15日 (日)

行くぜ東北 あまちゃん 岩手編

行くぜ東北レールに乗ってこりゃたまらんらん♪
一路岩手へ。愛してやまないあまちゃんの所へGO!早起きして朝ご飯食べてGO!本数の少ない電車というのはどういうことかよーくわかりました。青森から岩手に行くのって、横浜から東京に働きにいくのとは訳が違う。途方にくれるほど本数が少ないことも、なんだか楽しい。朝から大雨の中、電車にのりまくる。3連休乗り放題パスを活用。せっかく海沿いを走る電車なのに、空も海も真っ白。電車好き(オタクさん)は、男子のものだと確認しました。一人で窓際に座る男子を沢山みました。そしてそういう男子が座っている方が、進行方向をむきかつ海側の窓でした。さすがだな。カメラを手に楽しんでいるようでした。我々は、海じゃない方の席でした。トコトコと電車に揺られる。途中で種市という駅名をみて喜んだり。とうとうつきました!久慈!駅を下りると、バスロータリーがあってその向こうに観光協会の入っているビルが!じぇじぇじぇ。もう、きゃーきゃーです。JRの隣の駅舎に行くと あーこれは北鉄の駅ではありませんか!喫茶リアスはないけど。スナックも。わー。きゃー。雨の中、駅前の海女さんの顔出し看板に顔を入れて撮ったりと、駅前ではしゃぎっぱなしです。
心を落ち着け、お昼ごはん。駅弁ウニ丼は完売とあったので、街中へ繰り出す。あまりあいているお店がありません。行列しているラーメン屋千草と、行列しているまめぶの家の前に人はいますが、あまり歩いている人もいません。そうなんだなぁ。割烹でウニ丼といただきました。ウニが甘い。ウニの味が全然違う。我々はいった2組後くらいから、生ウニ終わりましたと言われてました。ウニをかき集めて出しているそうです。おいしかったー。のがすとどうにもならなくなる帰りの電車まで、道の駅に行ったり、駅の琥珀の売店を眺めたり。ここで、あまちゃん(海女さん)ものを散財するぞ、おー!と大きなエコバックをもってきたのに、商魂タクマシイ便乗商品が全然ありませんでした。その、いつもと変わらないところや、海女さんがもぐっている浜や、琥珀のところに出かけると時間的に間に合わないこととか、まめぶが売り切れちゃって食べられなかったこととか、全部含めていいなぁと思いました。「おかまいねく」の精神。もっとあちこちで、まめぶを売ればいいのにとか、今こそグッズを作るべし、なんて言っていましたが、余計なお世話だなぁと。
帰りに、雨風がどんどん激しくなり、とうとう海沿いの駅で電車が止まってしまいました。もう、動かないって。タクシー20台が駅に向かっておりますと言われ、タクシーで八戸駅まで輸送されました。閉じ込められた電車の中でも、人々はあまりさわがす。電車好き(オタク)の方々は、止まってしまった電車の先頭車両から写真をとったり、雨のホームに出て電車の写真をとったり。好きなのね。私が歌舞伎を愛するのも、端からみたらこんな感じなのかしら?!土地勘はないし、交通手段もないし、何のアイデアも出ない。 あしどめをくった車両で人間模様を観察しました。
この日は、前日のビジネスホテルから一転、豪華な旅館に宿泊。浅虫温泉のへ。夕焼けがきれいとのことでしたが、もう真っ暗。駅について道がわかりませんと旅館に電話をしたら、迎えに来てくれました。歩いて。歩いて?!駅の前に旅館がありました。真っ暗でみえなかった・・・遅れたにもかかわらず、温かく親切なサービスでとても気持ちのいい旅館でした。海扇閣です。広いお部屋。お部屋で豪華な夕食。お部屋の窓の前に海が広がっているらしい・・・真っ暗で何にもみえない。夜って暗いのね。

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2013年9月14日 (土)

行くぜ東北 福島県立美術館編

行くぜ東北レールに乗ってこりゃたまらんらん♪
嵐の3連休に、おさると東北にいってきました。旅行の前後にもお休みを取り5連休。プチ夏休みでなく夏休みです。
旅行の前日、お天気の中 美容院に行きました。旅行の翌日、お天気の中 お洗濯をしました。ずーっとずーっと楽しみにしていたのに、旅行中だけ雨。大雨。土砂降り。電車が遅れたり止まったりしましたが、いい旅行になりました。人生ままならないからね。行き当たりばったりの楽しさがありました。
まずは、一路 福島へ。東京駅で素敵な泡モノを買って新幹線へ。近くでビールや焼き鳥で大宴会をしているおじちゃんグループがいたので、つられて?!午前中からアルコール摂取。東京駅で購入した「ちびっちゃいビンのスパークリングと赤と白、貝のワイン荷の缶づめに肉巻おすし」という素晴らしいセットを半分コ。東京駅にはなんでもあります!あっという間に福島に到着。近い。乗り換えて三つめくらいの駅「美術館図書館」へ。素敵な駅名です。そこから徒歩2~3分で福島県立美術館へ。山をバックにドーンと建物がありました。素敵な外観。建物内も木を活かした なかなかいい美術館でした。若冲もすばらしいし、震災にあってしまった東北だけに作品をみせてくれる所有者のプライスさんの心いきもすばらしい。感動しました。場内は結構混んでいましたが、東博の混み具合を経験していると、なんてことはないです。少し並べば最前列で作品をじっくり見ることができます。もう一度あれをこれをと、2人で行きつ戻りつしながら たっぷりと楽しむ。いいセンスです。
鑑賞後、また新幹線。仙台で乗り換え。緑の新幹線に乗車!先頭がすーっとしてかっちょいい。一路新青森へ。夕方、青森に到着。この日は節約してビジネスホテル。町なか温泉がくっついているホテル。大きなお風呂には。近隣の方々も沢山訪れていました。ひろい!温泉!すばらしい。悩みといえば、青森に向かう途中で うっかり駅弁を食べてしまったことぐらい。夕飯時におなかが減らず困りました。だって、ヒモをひいてあっためる牛タン弁当を一度食べてみたかったのだもん。ケムリが出て温まりました。おなかがすかないといいながら、じょんがらみたいな名前のお店のカウンターで青森の美味しいものを程よくつまみました。初日からもりだくさん。ワイン(泡と赤と白)とビールとウィスキー(ハイボール)と日本酒をのみました。アルコールも盛りだくさん。おさると2人旅なのに、シングルなので別々に就寝。また明日。

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2012年12月24日 (月)

御生誕記念 京の旅その参

8日。もう梨園のどなたの誕生日か不明な日。最終日。
行きに送ったカバンに荷物が入りきれなくなる。そんなにお買いものしていなかったはずなのになぜ?ピチピチにはじけそうなカバンを送り、千本釈迦堂へ。だいこん炊きにいってきました。開始10分後にお寺に到着したのに、もう満員。つめあって座り、仲良くだいこんをいただいてきました。大サービスの盛りっぷり。味がよくしみていておいしかった。これでボケを封じることができたました。五辻の昆布やさんに行って、お正月用に鶴の形の昆布などを購入。急に雨が降り、若旦那(と勝手に決めた)の気のきいた親切ぶりにほだされる。昆布業界のモコミチねと、次の目的地までずーっと彼をほめたたえつづけました。
最終日にもまた、おさる弟の御友人夫妻にかまっていただく。お昼にとびっきりおいしいハンバークのお店につれていってもらい、本当においしいとうなる。湯葉職人さんのもとで湯葉の宝物(なんだかわからないけどこげ茶色で豆の味が濃厚な、職人しか口にしないと思われる湯葉の最終形の甘い物体)をいただき、道々かじる。このご恩をどうやって返したらいいか途方にくれるほど、地元民の知る京都を味わせていただきました。最高に楽しかった。 
学友が参加している勉強会が近くで開催されていることを知り、挨拶にいきそのまま聴講させていただきました。こんなに幸せでいいのかしらん。おなかと心が満ち足りたいい旅でした。
メレブ 口調が大流行りの旅でした。ふむ。


歌舞伎座新開場 あと99日

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2012年12月23日 (日)

御生誕記念 京の旅その弐

121207_1411437日。わたくしどもの誕生日。あと、中車さんの誕生日でもあります。
山崎へ。辻本清美議員の選挙ポスターがあったので大阪府かと思いましたが、住所は京都府らしい。友人おすすめのアサヒビール山荘美術館へ行ってきました。初めての訪問です。山をえっちらおっちらと登る。結構登る。天下分け目の天王山の、天王山とはこの山から来たそうです。明智光秀が秀吉に追いつめられた地でした。ほー。くたびれたところで、小さなトンネルを超えるとシックな洋館がみえました。紅葉している山をバックに瀟洒でシックな洋館。選び抜かれた品よく上質なもので構成されたすてきな館。周りは森。裕福な人のお金の使い方のお手本のような、すてきな場所でした。大きいのだけど、巨大すぎない館。手入れの行きとどいた家と庭。計算された地面に残された黄色の葉っぱがとてもきれいでした。室内のあらゆるところに美術品がある。飾るためのものだけでなく、生活するものであるところが素晴らしい。統一された雰囲気の器はみなすばらしかった。「うつわのちから ― くらしを彩るいれものたち」 展開催中でしたので、より うつわの調和の美しさを楽しみました。民芸と称されるものが、暮らしの中にあるときにはこういう形だったのかと感心しながら楽しみました。維持するのも大変だろうなぁ。いいものにお金をかけるとこういう場所ができるのですね。来てよかった。ちょっと遠いのもまたいい。俗世と離れた感じがしてね。
そんな磨きこまれた空間に、突如モダンな建物が割り込んできます。地下にモネの作品を観賞するための特別な部屋が作られていました。オランジェリーのモネの部屋のようなのですが、日本の湿気には合わないのか少々においがこもってしまうのが難点。安藤忠雄設計のこの空間は、地下の部屋までの妙に足音の響く階段とか(鶯張りの廊下効果?)、妙なな違和感が宇宙っぽかった。地中館「地中の宝石箱」というそうです。新しくもう一つ、2012年にまたまた安藤忠雄設計による山手館「夢の箱」が増設されたそうです。モダンすぎる空間。とけこんでいないようないるような融合さが面白かった。こんな品のいい空間に、シンプルでかつ奇抜な新しいものを組み合わせりとは。浮くことを恐れない潔さ。外からみると景色にとけこんでいる。自然ってすごい。そこを計算しているのでしょう。やっぱりすごい。
大正から昭和初期にかけて実業家加賀正太郎がつくった洋館だそうです。近くに加賀という表札の出ているお宅がありました。シックで落ち着いていてなんだか素敵でした。私有地なので横目でちらっとみただけですが。帰りは送迎バスがいたので駅まで乗せていただきました。おさる2人で貸切バスでした。これから山崎の工場見学と言うと、試飲があるから3杯飲んでいらっしゃいと送りだされました。
美術館見学のあとは、サントリー山崎の工場見学へ。有料のコースの方を選んで予約。80分のツアーです。ウィスキー製造の工程に沿って、巡るようになっています。アサヒビール山荘美術館で見学していた少々騒がしい年配男性の4人組がいました。「酒池肉林」とグループ名をつけてみました。彼らは、一緒に工場も見学していました。うへぇ。
機械の巨大さと、工程ごとの匂いにワクワクしました。樽で寝かせる前は、透明な液体なのですね。樽がずらーっと並ぶ倉庫も楽しかった。薄暗い蔵の中で静かに寝ている樽たちは迫力ありました。樽を焼いて仕上げる職人の感覚など興味深かった。最後に試飲。学習形式になっていてみなでお勉強しながら飲み比べます。角ハイボールの作り方から。山崎の水でつくた氷。山崎の水でつくった炭酸水。氷の詰めかたや氷にあてない水の注ぎ方など、指導どおりにつくった角ハイボールはなかなかおいしい。出来上がった新山崎、白州のハイボールが1杯づつ配られ、相性のいいおつまみがつきます。最後に山崎12年。色をみたり香を楽しんだり。テイスティンググラスで飲むその一口はとってもおいしかった。トリスのおじさんのTシャツをいただき終了。すきっぱらに4杯いただくと、なかなか染みます。説明をうけ、山崎への愛が胸いっぱいになった後の売店は危険地帯でした。お買いものしました。
ほろよい気分で、宿へ。工場での戦利品を置き、おめかしして夕食へ。いつもランチを楽しんでいたベルクールにて初めてディナーを予約してみました。こういう日には奮発してもいいわねと。美しい盛り付けと、一口づつおいしいと言ってしまう料理を楽しみました。ちょっと量が多い。でもおいしいから皿のソースも残さず食べちゃう。お昼をぬいてのぞんだのですが、満腹すぎ。最後にケーキが出てきました。もう一口も入らないと言いましたが食べちゃった。
濃厚な一日でした。
続く

歌舞伎座新開場 あと100日

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2012年12月22日 (土)

御生誕記念 京の旅その壱

月初の旅行の覚書
同じ生年月日の親友というのも珍しいので、記念に自分達自身の御生誕記念 京の旅を楽しんできました。京都は大好きですし、12月には顔見世もありますし、いうことありません。贅沢に3泊。何度も行く京都ですが新しい所への訪問と、繰り返しの楽しみの所へ訪れたり。いく前から楽しみでワクワクしてました。帰ってからは反芻して何度も楽しんじゃった。京都にいるうちから、また京都に行きたいねぇというくらい楽しかった。7日のお祝いの旅ですが、前乗りの前乗りで京都へ。
5日。坂東新悟くんの誕生日に京都へ(なんでも歌舞伎中心に考えます)。
京都着、すぐに伊勢丹のレストラン街へ。京都タワーがまん前に大きく迫るお店でおひるから豪華にすき焼き。肉♪まんぷくのおなかをさすりつつ、伊勢丹でショッピング。横浜にもあるお店のお洋服をみたり。地下の食品売り場で、料亭の味出品というのに夢中になって昆布だのあれこれ買い込む。おいしいものと買い物という2大欲を京都駅ですでに満たす。宿でちょっと休憩し、おめかしし、南座へ。最大の道楽である歌舞伎観劇。ベーベー泣いて、感動して、また泣く。南座の中を練り歩く。歌舞伎座や演舞場ほどロビーや廊下を把握していなにので、思わぬところに出るのが面白い。観劇後、スペインバルで十八代目をしのんで献杯する。夜遅くから飲み、徒歩で宿へというのも旅の醍醐味。
6日は、海老蔵さんの誕生日。
朝から叡山電鉄の1両車両にゴトゴトと揺られ瑠璃香院へ。車内で窓の外に紅葉の景色が広がっていたりするとわぁという声があがる。1両ならではの一体感。ダウンを来た人だらけなのもおかしい。終わりかけの紅葉の庭を楽しむ。本尊へ御経をあげているお坊さん達の後方でセルフ御朱印という仕組みになっているのに驚く。ふむ、御朱印はお坊さんに書いていただきたい。今回は遠慮しました。
お寺のあとはお買いもの。ブラブラと目についたところに入り冷やかして歩く。すわ散財と思いしや、そうでもなかった。夜は、おさるの弟の友人御夫妻と食事。地元でしかも美味しいものに詳しく、それに楽しい知人がいるということは何よりも幸せ。最高です。ニコニコしちゃう美味しさのお料理と、うっとりとろけちゃう日本酒をいただく。2次会は秘密めいたバーへ。だってそこはお寺なのだもの。想像できないロケーションに1杯飲んでいる間に何度も驚く。翌日、夢だったと言われたらそれも納得できてしまうような不思議なところでした。すばらしいおもてなしをありがとうございます。記憶に残る体験をしました。
続く

歌舞伎座新開場 あと101日

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2012年5月 8日 (火)

三都物語 南座編

三都物語の旅、最終日。松竹座のある大阪に別れを告げ、京都へ。今日はスケジュールのない自由な一日。和物のお店をのぞいたり、買い物したり。老舗での蕎麦で、生ビールととろろ蕎麦というぐっとくる昼食をとる。
そして南座へ。歌舞伎の公演がない時でしたが、玉三郎"美"の世界展開催中。南座全体を美術館と見立て、坂東玉三郎の美の全てを展示。期間中には、舞台上演や、シネマ歌舞伎上演もあるという企画。夕霧・揚巻など豪華舞台衣裳の展示や、楽屋再現コーナーが素敵でした。休日の玉三郎というブースでは、海とわたくしという感じが面白かったです。
松竹のHPの、判りにくいところにプレスリリースを発見。そこに記載のあった「南座舞台機構体験ツアー」 というのに参加をしてきました。5月3日~8日のみ、「花道を歩く」「舞台に立って廻り舞台を体感」「奈落からセリ上がり」体験が出来る限定ツアー。鳥屋口から花道を通り、舞台へ。舞台から客席を眺め、廻り舞台で一周し、セリあがったり、奈落に下がったり。普段、観ている人の立つ位置からの視線はこうなんだと、キャアキャアしながら見学。劇場中から目を向けられ、俺を見よと演技をするのってすごい。 南座のスタッフの方は、舞台にむかって手を振ってくれたりと暖かい対応で、より楽しくなった。 案内役の南座のお嬢さんが、美人なだけでなくトークの腕もありました。さすが。 セリ上がると、案外怖く、役者さんは、ライトを浴び、重い衣装を付け、足元がよくわからない状態で、すまして決めポーズを取っていたのかとすごさを感じた。 舞台や、花道七三で、全員の注目を集めた瞬間の気分ってどんなにすごいか考えただけでプレッシャーを感じました。 あー素晴らしい体験でした。 南座さま、ありがとうございました。
圧倒されたおさると、茶香房 長竹へ。おいしい抹茶大福と おいしい煎茶をいただく。 お茶は、「いらち」にいれては、おいしくならないそうです。急須を振って出してはいけない。(やってしまいました。)特別なおいしいお茶のご相伴にあずかりました。ご主人のお話が面白くついつい長居。もう夕方になっちゃったと 一路横浜へ。新幹線車中で、料亭 六盛の手まり寿司の豪華2段重ねのお弁当(夕方タイムセール品)と缶ビールで祝宴。 もうね、ものすごく楽しかった。 旅っていいわ~。

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