岡本太郎記念館
先月 都会に出たおり、岡本太郎記念館に行ってみました。 太陽の塔のすごさの余韻さめやらぬ中訪れたそこは、また特別な場所でした。 万博公園であまりにも巨大でパワーあふれるものをみた後、この記念館の生活の色の強さは新鮮でした。
岡本太郎記念館は、1996年に八十四歳で亡くなるまで、岡本太郎のアトリエ兼住居であった場所だそうです。五十年近くも彼が生活した空間。そして岡本一平・かの子・太郎の一家が永く暮らした地でもあるそうです。ドラマでみたあの場所。
一軒家としては広いが美術館としてはそう広くはない。濃厚だが奇抜ではない。あの突飛にも思える作品は、コツコツと地道に積み重ねたものの上にあるのかもしれない。そんな風に感じました。企画展として「もうひとりの太郎」展を開催していたから 余計に感じたのかもしてない。岡本太郎の自画像・岡本敏子の肖像画は、相手のことをどう思っているか伝わってきた。紙にペンで書いただけの敏子さんは素敵だった。彼には敏子さんが必要だったし、敏子さんは太郎を太郎らしくすることができた人だった。絶対に他の人では駄目な人になりたい。ぼーっとしているだけじゃダメだなぁ。エネルギーに満ち溢れ かつ落ち着いた場所で 圧倒されながらそんなことを考えた。
戦災で焼失した旧居の後に、ル・コルビュジェの愛弟子だった友人の坂倉準三の設計でたてられたアトリエだそうです。ジャングルのような力強い庭に、太郎の作品はよく似合っていました。
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