2015年1月11日 (日)

原美術館35周年記念 所蔵品展

今年の初美術館鑑賞。両親と原美術館へ。35周年記念だそうです。おめでとうございます。所蔵品の数々を鑑賞してきました。 ほぼオープンの11時に到着。すでに十数人が鑑賞していました。作品をみる前にカフェへ直行。休日だけのガーデンバスケットがお目当てだったので。小さくてかわいらしい前菜達とポテトフライ、サラダやパイナップルなどがカゴに入っていてウキウキします。それにフルボトルのワインがついているという素敵なセット。芝生のお庭が目の前に広がり、昼間から優雅なガーデンピクニック気分。両親も喜んでいました。 満腹 かつ ほろ酔い気分で、館内を鑑賞。屋外の作品も鑑賞。売店もひやかし、たっぷり楽しみました。 帰りに、御殿山の庭も散策。そのまま足を伸ばし、旧東海道へ。八ツ山橋から大森海岸まで、七福神巡りという企画があり、参拝する人でやや賑わっていました。神社を巡り、元気に歩く。最後にご存知鈴が森まで行こう!「お若いの、お待ちなせえやし」って言おう!と言っていたのですが、途中でくたびれたらしいので立会川で終了。京急に乗り帰りました。昔の人は、どこまでも歩いたのだなぁとしみじみと思う。野次さんも喜多さんもすごい。

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2014年10月 3日 (金)

ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎

金曜は仕事帰りに美術館へ。上野の森美術館で開催の北斎展にいってきました。横浜駅に貼ってある北斎展のポスターの格好よさにひかれて。「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」。先月世田谷美術館でみたジャポニズムの絵画とその影響を与えた浮世絵をとりまぜた展示も、ボストン美術館展でした。どれだけもっているのでしょう、ボストン美術館。
そうだ、浮世絵って小さい作品でした。会場にはいると小さな作品に鑑賞者がいっぱい張り付いていました。その前にみにいったチューリヒ展が、大きな壁に大きな作品をかけ 非常に余白の多い展示方法をとっていたので、鑑賞のための行列がちょっと気になった。北斎の時代毎に展示。作品の背景の壁の色が濃い赤や青なので、イメージをコントロールされてしまいそうな気がした。上野の森美術館は、あまり好きな館ではなかったことも思い出す。北斎に罪はないけど、普通な展示に思えた。もったいない。
花鳥版画が並んでいるパートがよかった。バラは長春とかかれています。花の様子も、現在思っているバラとは異なる。江戸のころの花はこういうものだったのだなと楽しむ。色あいとなによりも花と鳥の配置のセンスがいい。すてきでした。

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2014年9月26日 (金)

チューリヒ美術館展

チューリヒ美術館展 仕事帰りに両親と待ち合わせをして国立新美術館へ。「チューリヒ美術館展 ―印象派からシュルレアリスムまで」をみてきました。コレクションまとめての紹介は、日本で初めてだそうです。チューリヒ美術館とはどういうところなのかもう少し知りたくなった。代表作ばかり74点の展示。全作品集中してみるこができる適量。印象的だったのは、全点の品のよさ。コレクションした人の趣向なのかしらと思ったら、所蔵10万点以上の作品のうち3分の2が寄進だそうです。チューリヒ、すばらしい。 セガンティーニの部屋から展示開始。アーティスト毎に部屋が区切られ展示されているのが面白かった。スイス出身のホドラーは、知りませんでした。なかなか面白い。精神的な美しさを感じる作品でした。毅然としている。国立西洋美術館での企画展があるようなので気になります。 時代でわけた部屋もありました。ヴァロットンの怪しげな作品もありました。ヴァロットン展で彼の怪しさを知ったからこそ、より面白かった。 今回は、前売りの鑑賞券を購入。クレーの作品「スーパーチェス」と同じ柄のブックカバーが付いているというのに惹かれました。開始2日目なのに、引換ようとしたら品切れと言われました。郵送していただきましたが品切れでなく大人の事情があったのでは・・・ これをブックカバーにしたのねと思いつつみる。クレーの部屋の作品も、品よい。奥に哀しさや寂しさを感じるものもあるけれど、最終的に優しい気持ちになる。ジャコメッティも格好よかった。 ピカソの「大きな裸婦」が一番気に入りました。深さや広がりを感じる美しい緑。マグリットやシャガール、ミロにマティスにセザンヌ。ルソーの「X氏の肖像ピエール・ロティ」はかわいかった。ムンクの冬の色の美しさ。出口まで行って、戻ってもう一回みました。楽しい。 惜しむらくは目玉のモネの「睡蓮の池、夕暮れ」。あまりにも圧巻!と宣伝しすぎたせいか、イメージが広がりすぎて自分の想像の作品より小さく感じてしまいなにやら残念な気持になった。広い白い壁にすっきりと掛けられている。たっぷりした余裕のある空間もまた、ちょっと小さくみせているような。黒柳徹子さんが隣に立っているときはあんなに大きく見えたのになぁ。 「巨匠の部屋」と「時代の部屋」が交互にならぶ構成だそうです。すばらしい企画。作品も構成も大満足。

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2014年9月19日 (金)

リサ・ラーソン展

銀座 松屋へ。リサラーソン展をみてきました。デパートの展示とあなどるなかれ。女子が好きそうなkawaiiものとあなどるなかれ。立派な工房でした。センスといい色合いのよい作品達は、なかなか楽しかった。
失敗した作品の陶器を、彼女のつれあいが 石垣に隙間に作品をはさみこんだ石垣の様子の展示がたいそう気に入りました。すてきなサマーハウスです。
膨大なク゛ッス゛売り場に物欲が高まりどうしてよいかわからなくなり何周も何周もしちゃった。

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2014年9月 5日 (金)

ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展

世田谷美術館へいってきました。初めて訪れた美術館。砧公園の中で、緑いっぱい。いいところでした。遠いけど。
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展を鑑賞。ヴァロットンもありました。ジャポニズムの絵画とその影響を与えた浮世絵をとりまぜて配置。まさに影響を受けているなぁと思ったり、影響を受けたっていうけど そうかなぁ(第5章の風景のところで特に)など 勝手に解釈しながら鑑賞。モネのラ・ジャポネーズが大きな作品でびっくり。婦人が着ている打掛には描かれた武士の立体感にも驚く。武士は、紅葉狩りの平惟茂だそうです。飛び出てきていました。

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2014年8月15日 (金)

今からあなたに50億円をお渡しします ~ヤゲオ財団コレクションより~

仕事帰りに近代美術館へ。「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」をみにいく。この展示、とびっきり面白い。好き。気に入りました。
コレクターが購入した作品と、美術館が購入する作品の違い。美術界のことを考えて作品を収集するのと、個人の嗜好により収集することも違い。そこにいちいち美術作品の市場評価額がでてくる。作風が好きなことと、画家の死亡により作品の市場評価額がかわっていくことを同列に並べている。作品の解説と俗な感じが実に面白い。金銭をとりあげることは俗なことでなく、美術の価値についてよる深く思いをめぐらせるきっかけになるようという。作品を買うにはお金がいる。美術館にお金は無尽蔵にあるわけではない。この作品を購入するためにこれらの作品を売却した。そういうことがあると言われると変な抵抗を感じてしまった。が、そういうものなのかもしれない。時代により作家の評価は異なるということをそういえば知っていた。なるほど。考えるのが楽しい趣向になっている。
あるひとりのコレクターによって、たった四半世紀の間にお金を払って買われたものというこの作品達。全体にただよう統一感がある。アートとともに生活することというコンセプトがあるそうだ。実際に、台湾と日本の大大邸宅に飾られた様子をしめす大きなパネルもあった。本当だ本気で飾っている。自分が暮らしたい空間をつくるべく、美術作品を組み合わせるという楽しみの企画があった。
「今からあなたに50億円をお渡しします。」
展示室内に、いくつかコレクターチャレンジというマークがついた作品があった。出口にリカちゃんハウスのようなちいさなおうちがある。その横にコレクターチャレンジマークがついていた作品のミニチュアらが置いてある。その中から自分の嗜好で選んだ5点を おうちの中に並べると、独自に算定した市場評価額合計が出るようになっていました。私の選択では46億4000万という結果がでました。予算を使いきるに近い金額というお褒め?の言葉をいただきました。なにやら、あぜだか、すごーく満足しました。
サンユウという画家を知りました。とても気に入りました。ゲルハルトリヒターの川という作品の美しかったこと。きれいさに驚いた。いい。杉本博司の写真作品をみて、彼のすごさを思いだした。最近、古典芸能の演出という面ばかりみていたので。文楽に関してあの演出はやりすぎだなあと感じていた。そうだ、森美術館で彼の写真をみてびっくりしたのだったと思い出した。モノトーンなのに冷たくない写真。
ヤゲオ財団コレクションは、どれもこれも面白かった。いちいちお金の匂いがすることろも面白かった。いい企画です。もう一回みにいきたい位楽しかった。

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2014年8月14日 (木)

プチ夏休み・ヴァロットン展

おさると一緒に東京駅周辺であそんできました。なぜ休暇をとって職場に近い街であそぶのでしょう。
ずっと行こう行こうといっていた「ヴァロットン展」にいってきました。「大人のたしなみとしての変態」というキャッチフレーズにひかれて絶対にみにいこうと決めました。
ヴァロットン展は、意外がいっぱいで面白かった。タッチの異なる作品のようにもみえる。一人の画家が描いたとは思えないなぁ。「冷たい炎」とか「裏側の視線」など、彼を表現しようとする言葉もいい。版画の白と黒の世界。お洒落でシニカル。みればみるほどいい。じっとみていたくなる。激しい才能で圧倒するタイプでないが、目を離せない不思議な魅力がある。お金とか不貞とか、背徳感を感じる独特のタッチが、かっこいい。
部屋をかわると作風が異なる。同じ画家?と思うほど。リュクサンブール公園という作品が気に入った。家に飾りたい。人の心を尖らせない温かいものがあった。月の光という作品の美しかったこと。三菱一号館美術館所蔵品も意外と多く驚いた。さすが財閥。日曜美術館でヴァロットン展を取り上げた時の解説などを思い出しつつみる。おさると小声ですてきな変態ぶりを褒めながら鑑賞。ヒッチコックより早く効果的な画面の切り方を確立したって言っていたわねと復習しつつ鑑賞。一人でみるのももちろん楽しいけれど、一緒にみる時には別の楽しさがある。基本的に日曜美術館をみている人との会話は、楽しさのランクをあげてくれる。
しかし、会場である三菱一号館美術館本体はあまり好きにはなれませんでした。

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プチ夏休み・バルテュス 最後の写真-密室の対話展

ヴァロットン展をみた後、同じ三菱一号館美術館の別展示 バルテュス 最後の写真-密室の対話展をみる。上野の東京都美術館にバルテュス展をみにいき、その いさぎよい変態ぶりを存分に堪能した。面白かった。凡人は変態にあこがれ芸術を鑑賞することを愛すのだなと思った。最後に少し出ていた写真をみて、本展を楽しみにしていたのだが、うーむ。
個人的な意見ですが、これは別途開催する必要があったのであろうか。バルテュスの良さを感じることができなかった。みた後、気持があまりよくない。500円というのは お得だとおもったが、みた後ではそうも思えなかった。会場である三菱一号館美術館も、あまりすきではありませんでした。
大雨の日。ヴァロットン展をみた後、一度会場の外に出て 建物を半周し 別の入り口にまわるようになっていた。そしてこの展示。うーん。もう少し動線を考えることができるのではないだろうか。同じ敷地内なのに。古くからの建物なので、不便さも魅力ではある。それとは別に決まりが多くてちょっとうんざりした。道はあっても通しませんという感じ
一番好きでないところは、足音がうるさい床。次に動線の悪さ。入口と出口があんなに離れてわかりにくい。預けた傘はどすると思っているのでしょう。ロッカーもわかりにくい。行動を制約させる注意が多い。そこはだめ、こうしろ、ああしろ。それなのに、大切なことがわかりにくい。狭い展示スパースのところに、あえて小品を沢山をおくとか。みにくいじゃん。愚痴があふれでてしまうのであった。順路をこうすればいいのにとか、改善点ばかり考えてしまった。
こんなにいい建物なのに。いい美術館になるといいのになぁ。

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2014年8月 1日 (金)

オルセー美術館展

国立新美術館へ。「オルセー美術館展」をみてきました。すごく直接的なタイトルの展覧会です。
7月にお休みをしたときに行ってみたのですが、ものすごい人でいったん引き揚げました。金曜の夜に訪問。同じ混んでいる状態でも、金曜の夜の鑑賞者の方が譲り合いなどマナーがいいような気がします。出品作品リストが、表紙に東出昌大さんの写真ののった立派な冊子。84点もの有名な作品ばかりが、たっぷりとした空間に並ぶ。そりゃ、面白いにきまっています。ワクワクしながら鑑賞。マネの笛を吹く少年を効果的にとりあげていました。オルセーに行ってみるようりも、しっかりとこの絵をみることがきるかもしれません。展覧会の最初の部屋に1860年代のマネの作品が並び、最後の部屋に1870~80年代のマネの作品が並ぶというのも面白かった。 作品がたっぷりとあり、そしてくたびれすぎない分量。名作三昧。ひとつづつの作品が面白かった。今まで読んだ本や、授業や、日曜美術館での解説などを思い出しながら丹念に鑑賞しました。
グッズもなかなかいかしていて、気になりました。セザンヌのTシャツを買おうか激しく悩みました。セザンヌの書いた絵でなく、セザンヌの似顔絵Tシャツ。自画像でも人物画でもなく似顔絵なんてものだから妙に気にいっちゃった。買わなかったけど。
優雅な気分になり、会場を後にしました。

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2014年7月20日 (日)

小倉さんと柴崎さん

今年はもう3回目かも。ギャラリーしあん へ行ってきました。またまた小倉さんのおっかけ。今度はルミロックさんとの対談。アーティスト同士の対談なのに、ルミロックさんがメモを片手に小倉さんにどんどん質問という面白い形式。職人根性と面白がりがよくわかった。八海山やビールを片手にグビグビとしながらのお話。この歌舞伎座なので、辛抱しましたが、こういう風情のある空間で、昼から一杯二杯というのは、気分よさそうでした。夏は浴衣だなぁ。襟をぬいて短かめに着て、いいなぁ。すてきな浴衣の着こなしを沢山みました。来週は浴衣を着ようっと。

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